内容説明
現代物理学が到達した素粒子の標準理論。その本質を真摯に見極め生き生きとした言葉で平易に解き明かす。
目次
序章
基本構成子と力
素粒子の反応の基礎
ハドロンの反応
クォークやグルーオンを見る
ゲージ原理
量子色力学
空間反転と荷電共役
クォーク・フレーバーとアイソスピン
素粒子の弱い相互作用
終章
付録A 場の量子論概説
著者等紹介
井上研三[イノウエケンゾウ]
1947年福岡県に生まれる。1971年九州大学理学部物理学科卒業。1976年九州大学理学博士。1978年九州大学理学部助手。1990年東北大学理学部助教授。1992年京都大学基礎物理学研究所教授。1996年九州大学理学部教授。九州大学素粒子理論研究室(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mit
9
場の量子論の煩雑さに煩わされることなく、対称性や運動方程式を主に用いた議論で素粒子物理学のエッセンスを解説する入門書である。式の導出は理論的というより発見的ではあるが、言葉や図による解説ではなく数式による記述で理解させようとする点で、比較的お手軽に物理学の醍醐味を味わうことができる。とはいえ、大胆な論理による式展開や対称性を振りかざす議論に頭が付いていかず、粘りの読みが必要になる。専門書にある程度慣れている必要はあるが、素粒子論のジャーゴンに悩まされた経験のある人が、ストーリーを掴み直すのにお勧めである。2015/12/08
椪
0
講義で扱ったが内容が丁寧で分かりやすく最初にやる分には良い本だった2019/03/04
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