共立スマートセレクション<br> カメムシの母が子に伝える共生細菌―必須相利共生の多様性と進化

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共立スマートセレクション
カメムシの母が子に伝える共生細菌―必須相利共生の多様性と進化

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  • サイズ B6判/ページ数 161p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784320009219
  • NDC分類 486.5
  • Cコード C3345

出版社内容情報

カメムシの産卵と孵化においては,新しい生命の誕生と同時に,“母から子への共生細菌の受け渡し”という,もう一つのイベントが繰り広げられている。これがうまくいかないと新しい生命の誕生もなかったことになってしまうという,カメムシにとってはとてつもなく重要なイベントである。なぜそれほどまでに重要なのかというと,カメムシは共生細菌の力に強く依存して生きており,共生細菌がいないと生きていけないからである。つまりカメムシは,どんなに元気な子が生まれても,母親から子への共生細菌の受け渡しがうまくいかないとその子は成長できずに死んでしまう。すなわち新しい生命の誕生はなかったことになってしまうのだ。そして共生細菌を受け渡す方法は,カメムシの種類によって大きく異なる。そんな知られざる,しかし非常に重要なイベントに強く魅了され,「研究ってめっちゃ楽しいなぁ,これはやめられまへんなぁ」とカメムシの研究にのめり込むようになった著者が,研究の楽しさと発見の喜び,そのワクワク感とドキドキ感を込めて,カメムシと細菌の共生という現象の面白さをいきいきと伝える。

目次

1 昆虫と共生細菌の必須相利共生
2 マルカメムシの共生細菌とカプセル
3 クヌギカメムシの共生細菌とゼリー
4 ベニツチカメムシの共生細菌と母親による子の世話
5 チャバネアオカメムシの共生細菌と置換
6 ホソヘリカメムシの共生細菌と環境中からの獲得
7 ヒメナガカメムシの共生細菌と菌細胞の進化
8 トラジラミの共生細菌と寄生から相利共生への進化
異種の助け合いとは何か―ナチュラリストの先端生物学

著者等紹介

細川貴弘[ホソカワタカヒロ]
2003年九州大学大学院理学府生物学専攻博士後期課程修了。九州大学大学院理学研究院生物科学部門助教、博士(理学)。専門は進化生物学、行動生態学、昆虫学

辻和希[ツジカズキ]
1989年名古屋大学大学院農学研究科博士後期課程修了。琉球大学農学部亜熱帯農林環境科学科教授、農学博士。専門は動物生態学、進化生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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itokake

8
めちゃくちゃ面白い!虫好きにおすすめ。共生細菌と虫、私は考えたこともなかったけど、互いにとても大切な存在だと学んだ。セミが木の汁だけで栄養不足にならないのは、体内に共生細菌がいるから。孵化前に共生細菌を母から受け継ぐ虫が多い中、カメムシ達の世界には摩訶不思議な受け渡しシステムがある。まず、マルカメムシ。産卵時、菌入りつぶを一緒に産む。幼虫は生まれるとこの粒をちゅーっと飲み、共生菌を手に入れる。実験的にこの粒をとると、成長できないか、ひ弱に。ベニツチカメムシはまた別の方法。これは実際に見たら感動だろうなあ。2021/11/15

takao

2
共生細菌との関係(相利共生、寄生的、日和見)、カメムシは共生細菌がないと生きていけない2018/01/12

なにがし

0
固いタイトルに対して読みやすい内容。普段見るマルカメムシにも卵に細菌入りのカプセルが付随していることなど知らないことがたくさん記載されていた。今度観察しにいこう。と思えるような良い本2018/10/28

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