出版社内容情報
現代はあらゆる分野で「評価指標」が用いられ,それによって目標が定められたり,決定がなされたりしています。しかし,評価指標を誤って使ってしまったら,どうなってしまうのでしょうか?
本書は教育,医療,行政など,さまざまな分野で「評価指標の誤った使い方」が招く弊害や悲劇を紹介し,評価指標に見られる誤りを分類。それらの解決策を示すとともに,評価指標が私たちの行動や考え方に与える影響を明らかにし,評価指標の正しい使い方を指南します。
データを正しく見極め,使いこなす力が身につく1冊です。
※本書は2021年発行『BAD DATA 統計データの落とし穴』をニュートン新書として発行したものです。
内容説明
現代はあらゆる分野で「評価指標」が用いられ、それによって目標が定められたり、決定がなされたりしています。しかし、評価指標を誤って使ってしまったら、どうなってしまうのでしょうか?本書は教育、医療、行政など、さまざまな分野で「評価指標の誤った使い方」が招く弊害や悲劇を紹介し、評価指標に見られる誤りを分類。それらの解決策を示すとともに、評価指標が私たちの行動や考え方に与える影響を明らかにし、評価指標の正しい使い方を指南します。データを正しく見極め、使いこなす力が身につく1冊です。
目次
第1章 特別試験対策―グッドハートの法則と評価指標に関するパラドックス
第2章 努力と成果―ロジックモデルと事業の評価
第3章 不確実な未来―異時点間の問題と時間の軽視
第4章 分母と分子―比率の過ち
第5章 木を見て森を見ず―複雑なシステムの単純化
第6章 リンゴとオレンジ―似て非なるもの
第7章 数えられるものすべてが大事なわけではない―街灯効果
第8章 大事なものすべてが数えられるわけではない―本質を見極める
第9章 評価指標と選択
第10章 終わりではなく始まり
著者等紹介
シュライバー,ピーター[シュライバー,ピーター] [Schryvers,Peter]
カナダ・カルガリー市都市計画官、および同市のベルトライン地区を活性化するBUMPプロジェクトの提唱者。環境デザイン修士号をもつ公認都市計画家、カナダ都市計画家協会会員。評価指標に起因する誤りを見いだすことに力を注ぎ、さまざまな測定行為とそこから得られる教訓の間に、より有意義な関係性を築こうとしている
土屋隆裕[ツチヤタカヒロ]
横浜市立大学データサイエンス研究科長・教授。博士(教育学)。1969年、東京都生まれ。東京大学教育学部卒業後、同大学大学院教育学研究科修士課程修了。統計数理研究所助手、准教授、教授を経て、2017年より横浜市立大学教授。専門は統計調査法。日本教育心理学会城戸奨励賞、日本行動計量学会優秀賞。文部科学省統計分析アドバイザー、OECD PIAAC National Sampling Managerなども務める
佐藤聡[サトウアキラ]
翻訳家。1983年、慶應義塾大学工学研究科修士課程修了。1989~1991年、スタンフォード大学客員研究員。化学メーカー勤務を経て翻訳業に従事。2022年より同志社大学非常勤講師(科学技術英語)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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