出版社内容情報
かつて，フランスの数学者デカルトが，その存在を認めず「想像上の数」とよんだ奇妙な数，それが「虚数」です。プラスの数もマイナスの数も，2乗する（2回かける）と必ずプラスになるはずです。ところが虚数は「2乗するとマイナスになる」のです！
虚数がなければ，数の世界は不完全なままになってしまいます。存在が認められるまでに長い時間がかかった虚数も，現代では高校でも学ばれる重要な概念です。数学の世界だけではなく，「量子力学」でも，虚数はなくてはならない存在です。量子コンピューターも，虚数があってこそ実現したといえるのです。
本書は，虚数や複素数についてくわしく解説するとともに，虚数に至るまでの人類と数の歴史も紹介しています。虚数の不思議な世界を，ぜひお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いきもの
4
図書館本。不思議な概念である素数だが、負の概念がなかなか受け入れられなかった歴史を考えると、いつか当たり前のようにしっくり来ている時代がやって来るかもしれない。2023/11/07
