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母性社会の行方

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784314101837
  • NDC分類 361
  • Cコード C3036

出版社内容情報

「日本の母」はどこへ向かったらよいのか。母の崩壊と母子密着が同時進行する現代社会を読み解き、その時代的変遷と展望を描く。

日本は「母性社会」であると言われてきたが、今日その特質はどのように変化してきているのか。現代日本の多くの問題の基底にある「母」や「母子関係」「母なるもの」「母性」を歴史的な変化の中で捉え直し、グループセラピーなどの事例から、母の崩壊と母子密着が同時進行する現代社会を読み解くとともに、拡大するコンピュータ社会の母の身体の変容を指摘する。

【著者紹介】
東京大学大学院総合文化研究科相関社会学専攻博士課程単位取得退学。
江戸川大学社会学部人間心理学科准教授。明治大学非常勤講師。
専門分野は社会学、身体論。
テーマは母性社会論のほか、情報化と身体の変容、2000年紀を生き延びるための身体知など。
個人サイト「平山身体文化研究室」を運営。Http://www.hirayama-body.com

内容説明

「日本の母」はどこへむかったらよいのか。母の崩壊と母子密着が同時進行する現代社会を読み解き、その時代的変遷と展望を描く。

目次

第1章 母性社会をめぐる議論
第2章 母性社会のどこが変わったのか
第3章 「日本人と母」の変容―グループセラピーの事例に見る無意識の意識化
第4章 思春期以降の子と母との密着
第5章 内観法―「日本的」心理療法―における現代的変容
第6章 母権制―母の再生の手がかりを見つけるには
第7章 情報化と身体の変容―母の身体も変容している

著者等紹介

平山満紀[ヒラヤママキ]
1963年、千葉県に生まれる。私立桜蔭中学校、高等学校卒業。1986年、東京大学文学部社会学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科相関社会科学専攻博士課程単位取得退学。法政大学非常勤講師などを経て、1996年より、江戸川大学社会学部に勤務。現在、江戸川大学社会学部人間心理学科准教授。明治大学非常勤講師。専門分野は、社会学、身体論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Olive

10
明治中期に「母性」という言葉が誕生し,それが女性の在る時期の身体的特徴を現すものから,広く精神的に,つまり,女性が生来当然持つべきものととらえられた.著者は1990年代から母性社会の概念がどのように変わってきたのかを多角的(多角的過ぎていささかバラバラ)に論じている.場の倫理に支えられた相互甘えの関係が危うくなっても個の自律性が発揮されない社会を「母性」に焦点をあげて書いているが,しかしこんにちでは時代は更に加速度を増して進んでいるからいささか古めいた感がある2023/08/12

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