内容説明
十二世紀はヨーロッパの文化が大きく刷新された時代であり、ヨーロッパが最初の精神的自覚に達した世紀である。本書は、ハスキンズの古典的名著『十二世紀ルネサンス』刊行以来70年間の研究成果を明確に跡づけ、広い視野でこの文化刷新の主要な動きや今日の研究状況などを分かりやすく叙述する。
目次
十二世紀ルネサンス―歴史記述におけるこの概念の歴史
史料
社会的・経済的な背景
教会の改革と政治構造
十二世紀ルネサンスの人びと
十二世紀ルネサンスの精神
著者等紹介
ヴェルジェ,ジャック[Verger,Jacques]
1943年ボルドー近郊タランスに生まれる。’67年パリの高等師範学校卒。テュニス大学助手、ナンシー第二大学助教授、高等師範学校助教授、パリ第13大学教授をへて、現在パリ第4大学教授、国立高等研究院教授、大学史研究国際委員会の副会長として活躍
野口洋二[ノグチヨウジ]
1933年東京に生まれる。’60年早稲田大学大学院修了。’66~68年ジュネーヴ大学に留学。現在早稲田大学教授。中世宗教政治史・文化史専攻
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