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哲学はこんなふうに

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314009256
  • NDC分類 100
  • Cコード C0010

内容説明

哲学は、暇つぶしのたねでも、かっこよく見せるためのものでも、さまざまな概念で遊ぶためのものでもない。おのれの生命と魂とを救うためにこそ、哲学するのだ。フランスで大人気の哲学者による、よりよく生きるための哲学への招待。

目次

第1章 道徳
第2章 政治
第3章 愛
第4章 死
第5章 認識
第6章 自由
第7章 神
第8章 無神論
第9章 芸術
第10章 時間
第11章 人間
第12章 叡智

著者等紹介

コント=スポンヴィル,アンドレ[コントスポンヴィル,アンドレ][Comte‐Sponville,Andr´e]
1952年生まれ。ソルボンヌ大学で教鞭をとる哲学者。明晰な論理と魅力的な文章で、日常生活に役立つ哲学を提唱し、哲学ブームを巻き起こした。フランスで大ベストセラーになった

木田元[キダゲン]
1928年、山形県生まれ。哲学者。中央大学名誉教授

小須田健[コスダケン]
1964年、神奈川県生まれ。中央大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。現在、中央大学文学部講師。専門は現象学を中心とする現代哲学

カンタン,コリーヌ[カンタン,コリーヌ][Quentin,Corinne]
1959年、フランスのランス市生まれ。トゥルーズ・ミラーユ大学にて博士号取得(心理学)。現在、株式会社フランス著作権事務所取締役
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

フランスの新しい哲学の旗手による、「万人向けの哲学」への招待

「哲学することをどうやって学ぶのか。みずから哲学することによってである」――よりよく生きるための哲学を提唱し、フランスで大人気の哲学者による入門書。道徳、政治、愛、死、認識、自由、神、無神論、芸術、時間、人間、叡智という12のテーマを選び、〈ぼく-君〉といった口調で呼びかけながら、力強くも華麗な文体で読者を哲学の道へといざなってゆく。

10/13読売新聞に書評掲載。

◆i feel」出版部50周年記念号より◆
★池田晶子さん(文筆家)評
「ヨーロッパ、もしくはフランス、すなわち「本場の」哲学者というのは大変である。なにしろ、二千五百年に及ぶ哲学の歴史と伝統がある。哲学とは自分で考えることだとは誰でも言うが、そんな当たり前のことを実践する、あるいは表明するためにも、自らの立場と位置と方法とを、周囲に対して明言しなければならないようである。
 たとえば著者は、本書の序文において、哲学とは何かを、こう語っている。
〈あらゆる哲学は闘いなのだ。その武器は? 理性。その敵は? 愚かさや狂信、蒙昧主義――あるいは鵜呑みにされた他人の哲学。その盟友は? もろもろの科学。その対象は? 万物、ただし人間もふくめての。あるいは人間、ただし万物のうちにあるかぎりでの。その目標は?叡智ないし幸福。だが、真理のうちにある叡智であり幸福だ〉
 こんなことは当たり前である。哲学の武器が理性であり、人間や真理を知ることがその目標であるとは、自分で考える者には、あまりに当たり前のことである。
 しかし、かくも当たり前のことも、近現代哲学史の流れに置いてみると、相当大胆なことであるらしい。二十世紀後半、「理性」や「人間」や「真理」は、徹底的に批判されたはずではなかったかと。
 著者が、そのような思潮に対する「反」を意識しているのかどうかを、私は知らない。ただ、(フランスにおける)哲学が、一昔前の、衒学的な言葉遣いや日常生活からの離反傾向の軌道修正を行なっているらしいことを、望ましく思うものである。自ら考える者にとって、何じゃら主義などに何の意味がある。哲学はいつだって原点にしか存在しないのである。いやさらに正確に言うなら、「哲学」なんてものすら、考えている現場には、存在してはいないのである。
 哲学を、専門家集団による専門用語から解放しようという動きは、どうやら世界的なもののようだ。かく言う私も、(極東の島国における)その一人なのだが、哲学の「て」の字も知らず、しかしのっぴきならない問いを所有してしまった人が、それを考える手がかりとなり得る正しい入門書に出会えるかどうかは、ある程度は重要だろう。その点、本書は、ちょうどいいと思う。史上の哲学者たちがどのように考えていたかも、適宜知ることができる。が、言うまでもなく、哲学がそれに尽きるはずもない。」