透きとおった悪

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透きとおった悪

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784314005524
  • NDC分類 304
  • Cコード C0030

出版社内容情報

1990年代に入り,消費社会の進行はついに飽和点に達した。すべてを殺菌・漂白し,否定的なものを完全に排除したかに見える社会――だが,「悪」は滅んではいない。それは眼にみえない膜となって世界を覆い,ウイルスのようにシステムに侵入してくるのだ。エイズからコンピュータ・ウイルス,株の暴落からテロリズムまで,「世紀末」世界の戦慄のシナリオを提出する。

内容説明

時代は世紀末に―いよいよ先の見えなくなる社会の動き。かつて「消費社会」論の新時代を拓いたボードリヤールが、この世紀末の世界を見きわめ、近未来的な予測を展開した成果がここにある。彼は言う―。〈悪〉が眼にみえない膜となって、世界を覆っている、と。きわめて今日的な事象を数多くとりあげ、あざやかに解読してゆく本書は、推理小説を読むような意外性と、SFを読むような想像の快楽を与えてくれる。

目次

狂宴の後で
美的なものを越えて
性的なものを越えて
経済を越えて
超伝導体的な出来事
オペレーショナルな白さ
ゼロックスと無限
消毒と有毒性
欲動と斥力
テロリズムの鏡
悪はどこへ行ったのか?
ネクロスペクティヴ
エネルギーの運命
呪われた部分のテオレマ
ラディカルな他者性

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