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内容説明
源平争乱の平安末期。陸奥の黄金の力を背景に、軍団を率いて商人の全国制覇を志した若き金売り吉次。やがて京の平家政権をも動かすようになった吉次が、なぜ源氏復興を期す義経を奥州・平泉へ案内したのか…。大動乱の時代を駆け抜けた伝説の人物像を、綿密な史料調査と大胆な推理で描きだす力作長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TheWho
12
平家物語や義経記に登場する伝説の人物である金売り吉次を種々の資料から浮き彫りにする歴史推理小説。物語は、陸奥国者で金堀長者の家に生まれた有丸は、吉次の名跡を継ぐ。しかし今までの金堀に飽き足らず商人として京に進出し、財力と才覚、武力を駆使し、津軽から九州迄の金売吉次を配下に置き、更に大陸の南宋や渡島(北海道)迄を駆け巡る冒険譚を想像豊かに活躍させている。そして義経の影武者や津軽から渡島、大陸迄を登場させ、義経北方伝説を暗に示唆している様でもあり、伝説と歴史がシンクロした面白い一冊です。2017/05/12
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