内容説明
「いまなぜ、わたしたち、高校生や青年が、国連憲章と国際法、とくに、平和・戦争・人道の法とその理念とやらを学ばねばならないの?憲法第9条は戦争を放棄している。そんな国際法を学ぶ必要があるの?もしかしたら、日米安保条約(軍事同盟)があるし、自衛隊法とか周辺事態法など、戦争に関係する法律もある。それと関連があるの?」こんな疑問、いや反問がはね返ってくるような気がします。そこで、高校生や若者、いや大人をふくめてみんなに、いま、その学習をせまる理由、背景をあげてみることにします。みんなで考えあってください。
目次
序章 いまなぜ、国連憲章・国際法を学ぶのか?―とりわけ平和・戦争・人道の法とその理念を
第1章 勝つためにはどんな兵器を使ってもよいのか?―人道とその法が戦争の手段・方法を制限する
第2章 戦争だ。傷病者・捕虜・市民はどうあつかわれても仕方がない?―いやちがう。人として尊重され保護される
第3章 いつまで歴史の責めを負わねばならないの?―誇りをもって生きるために
むすび 18歳―国内・国際政治の主人公に
著者等紹介
森田俊男[モリタトシオ]
おもな編著書に「森田俊男平和教育講座」(全7巻)「平和・国際教育論」「憲法平和主義読本」「近現代史の真実は何か」(共編)「国連学習のために」「高校生の自主活動と学校参加」(共編)「自由主義史観の創造的克服を」「世界の中の憲法第九条」(共著)「平和の文化を育てよう」「増補版 人類の良心・平和の思想」
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