内容説明
間違った答弁をしてしまったらどうしよう?そんな不安を取り除く1冊!慌てず焦らず、そつなく答弁をこなすポイントとは?キホンから奥の手まで、ノウハウを伝授!
目次
第1章 議会答弁の基礎知識
第2章 答弁対策としての議員対応
第3章 議会答弁の事前準備
第4章 議会答弁のコツと心得
第5章 議会答弁OKフレーズ・NGフレーズ
第6章 よくある質問・困ったときの答弁のコツ
第7章 やってはいけないダメ答弁
第8章 本当に困ったときの答弁裏ワザ集
著者等紹介
森下寿[モリシタヒサシ]
基礎自治体の管理職。これまで企画、人事、財政といった内部管理部門から、保育、防災などの事業部門まで幅広い部署を経験。議会事務局職員の経験もあり、管理職としても10年以上に渡り、本会議・委員会で議会答弁を行ってきたベテラン職員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
44
これは、公務員の議会答弁に限らない視点がふんだんにある。コミュニケーション、意志疎通のための基本スキルだと思う。その根底にあるのが、よく聴く・聞くこと。考えること。少し時間と距離を置くこと。振り返ること・・・だと思う。2024/10/04
Monsieur M.
5
しばしば「官僚答弁」と揶揄される公務員の答弁は、質問に正面から答えていなかったり、滔々と淀みなく答えているようでいて、結局何が言いたいのか分からなかったりする。だが冷静に考えてみれば、そのような答弁をしているのは決して公務員に限られるものではない。政治家も、企業経営者も学者も文化人も、だれもがそういうことをしているときがある。それはどういうときか?他者からの攻撃から身を守ろうとしているとき、聞かれたことへの答えを持ち合わせていないとき、ではないか。本書は、公務員のみならず、すべての人の参考になるだろう。2017/10/13
YJ
4
奥の手は危険過ぎる。中々面白かった。議員、上司・部下、住民、それぞれの視点から答弁を考えよう。説明したら日時をメモする。想定問題集は部下に作成させ、何重にもチェックしよう。必ずメモする習慣を。感情的にならず淡々と答える。ご指摘、しかし一方では、いずれにいたしましても。困った質問にはかわすの一手のみ。関連事項や一般論でその場をおさめよう。2017/11/03
べんちーに
2
基礎自治体の現役管理職である著者が、議会答弁について基礎知識から議員対応の仕方、答弁する際のポイントについてまとめた本。 議会答弁でのNGワードとして「財政課に予算を削られました」という表現が記載されており、もちろん組織としてこのような表現ができないのは自明なのですが、「総合的な判断として今回は見送る」と表現することで、言外に匂わせるというのは効果的な手法だと思いました。他にも、「しかし一方では」や「と聞いております」など、答弁を和らげる具体的なフレーズが様々記載されており、参考になりました。2019/02/17
hirokoshi
1
議会の答弁に立ち会うこともないのだけれど、ないからこそ何も知らないしと読んでみた。事前の情報収集や分析、人付き合いなどの根回しや礼儀が重要であることは一般に通じることだった。特に、質問内容が間違っている時の答弁の例が参考になった。2024/02/21