出版社内容情報
稲沢 克祐[イナザワカツヒロ]
目次
1章 私たちの暮らしと地方交付税
2章 地方交付税と他の財源
3章 全体を見渡してから配分する
4章 どうやって経費を見積もるのか
5章 どうやって収入を見積もるのか
6章 どうやって特別な事情に対応するのか
7章 財源をどう保障するのか
8章 これからの暮らしと地方交付税
資料編
著者等紹介
稲沢克祐[イナザワカツヒロ]
1959年群馬県生まれ。1984年東北大学大学院教育学研究科博士課程中退。群馬県財政課、自治体国際化協会ロンドン事務所等を経て、2006年より、関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科教授。博士(経済学)。国際公会計学会、日本公共政策学会、日本地方財政学会、日本地方自治学会等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いとう・しんご
5
未知の分野なので駆け足で勉強しました。地方公共団体の債務残高がH25年度末で歳入総額(交付税+地方税)の1.44倍、一般財源総額(標準的な住民サービスを提供するための必要な財源)の2.62倍というP68の話しはショック。国が借金まみれなので、その一部を地方に付け替えさせている、つまり国民として国の借金を負っていると同時に、地方自治体の住民としても地方の借金を二重に負っている、というような印象を受けました。2024/09/25
しめ
3
地方自治体にとって重要な財源である地方交付税を解説。概略だけ掴めればいいやと思い手に取ったが、知らないことが非常に多かった。交付税関係の担当になったらもう一度読みたい。2019/07/25
べんちーに
1
地方自治体の重要な財源であり、地域間の不均衡を調整している地方交付税について、初歩から分かりやすく解説。 ①地方交付税は、自治体の理論上の収支差をもとに算出される普通交付税と、特別な財政事情に対応する特別交付税がある。 ②必要とされる一般財源総額を確保していくための方策を地方財政対策というが、赤字地方債である臨時財政対策債が主なもの。 ③地方交付税制度を国際比較して分かることは、日本は単一国家でありながら自治体の支出割合が国よりも多く、公的資本形成においても自治体が全面に出て実施している点。2018/03/26
山田
0
都道府県の歳出では教育費が最も高い。地方公務員の中で最も人数の多い小中学校教職員の給与を負担しているため。市町村では民生費が最高。歳入は地方税(住民税,固定資産税)が35%,地方交付税が17%,国庫支出金16%,地方債(主に小中学校の校舎等建設時の借金)12%など。/地方交付税の総額は、所得税、法人税、酒税、消費税の一定割合及び地方法人税の全額を基本にしつつ、地方財政計画における地方財政計画全体の標準的な歳入、歳出の見積もりに基づきマクロベースで決定。2021/09/18