内容説明
大坂市内の古墳や難波宮跡、大坂城など、大坂の地下に秘められた歴史をコース別にくわしく解説したガイド。
目次
1 「なにわ」の地形と成りたち
2 大阪平野の成りたちと人々の営み(平野区)
3 駒川・今川の流れに沿って(東住吉区・住吉区)
4 熊野街道に沿って住吉の歴史へ(住吉区・阿倍野区・西成区)
5 細工谷遺跡と中世四天王寺の賑わい(天王寺区・生野区)
6 古代・近世の首都、難波宮と大坂城(中央区・天王寺区)
7 近世船場・島之内の発展(中央区・浪速区・西区)
8 蔵屋敷と天満・渡辺の開発(北区・福島区)
9 淀川デルタの展開(旭区・東淀川区・淀川区・西淀川区)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くまきん
2
大阪市の歴史散歩をしようっつたって、昔の地形はアスファルトとビルの下に隠れて見えにくくなっているし、遺跡はその表示があればまだマシなほうで、大抵は埋め戻されてその上にまたビルとか道路が蓋をする事になる。この街の過去を探ろうとする人達に一番必要なものは何か?それは「想像力」。この類いの本を参考にするだけでは不十分だ、その自分が立っている地面は昔の人はどの様に見えたか...想像してみよう!2016/03/25
KUMA0504
0
大阪の一般的な旅には飽き飽きしたという方に、古代に興味ある人にお勧め。ただし、ここにある通りのコースを歩こうとしたら、一コースにつき半日はかかります。大阪在住の人におすすめの本になってしまいますね。2010/08/14
マウンテンゴリラ
0
歴史を知ることは、今我々が生きる空間や時間により厚みを与えること、というのは感じてきたが、最近、本書のような身近な土地の歴史に触れることで、そのことがより実感されるようになった。土地というものが、経済効率や利便性の手段だけのものではない。というよりも、我々の感覚がそのようなものに矮小化されること自体が異常なことではないのか。そのような矮小化された価値観のために、上辺だけを塗り替えることで、過去への想像力も守るべき価値観も蔑ろにしてきたというのが、現在の実態ではないのか。必ずしも過去の歴史を美化し、→(2)2024/02/16