感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
48
『すいか』の素晴らしさを聞いてはいたものの、聞いた時にはすでにドラマの放送は終わっていた。『昨日のカレー、明日のパン』を読んで、もっと木皿泉さんのことを知りたくなった。川上弘美さんと高山なおみさんの対談も目当てのひとつ。ご夫婦のインタビュー、ラジオドラマの脚本『LET IT PON』(泣いた!)、未発表小説『晩パン屋』もよかった。遅ればせながら追いかけたい作家。ドラマ『すいか』もレンタルしたい。2016/04/11
おさむ
41
収録されている未発表小説「晩パン屋」だけでも読む価値あります。戯曲「すうねるところ」のベースにもなったバンパイヤと人間のお話で、生と死と家族という木皿さんお得意の主題が描かれています。木皿作品の魅力は、随所に埋め込まれているアフォリズム的な台詞と存在に対する絶対的な肯定感。底通するのは「人は変わってゆくからこそ救われる」という哲学。よく考えると、仏教思想に近いような気がします。2017/01/09
林 一歩
36
ラジオドラマの「道草」とテレビドラマの「すいか」しか視聴したことないけれど、とても印象に残る作品で、名前はずっと気になってました。未聴のテレビドラマをレンタルしようっと。2015/04/11
ほたて
31
代表作はいろいろあるけど、私にとって木皿泉と言えば『すいか』。『すいか』が放送されていた夏は、私の人生も夏休みみたいな時期だった。もうすぐ1歳になる子を抱えて、曜日や時間から解放された自由な時間を過ごしていた。そして、世間からも自由で、それが少し楽しく少し不安だった。何にも縛られてないのに、心の中では、ここではないどこがに焦がれて「私どこにも行けない」って、飛行機や高速バスを見ると飛び乗りたくなった。そんな時に、大人しかでてこないこのドラマを見ることが、すごく楽しみだった。2013/06/28
ササミ
20
『晩パン屋』、ラジオドラマのシナリオが面白かった!木皿ファン必見の1冊。『すいか』また見たくなりました。DVD欲しいな。2014/02/27
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- 和書
- 人間椅子 角川ホラー文庫