出版社内容情報
「いやいやいや、ぼくはだいじょうぶだから」
ひとりで平気なんだけど、なんかモヤモヤする、いつもイライラしている――
そのもどかしさと、いらだちは、自分を知るための第一歩。
ひねくれ小五男子のわすれられない一学期の物語。
〈あらすじ〉
育人に友だちはいない。それでいい。一人が気楽だし、自分のペースを守れる。めんどうくさいことに関わるのはごめんだ。
高瀬小学校五年二組の一学期が始まった。気が荒いマコちゃん、世話のかかるさとる、ひそかに思いをよせる凪といっしょになったクラスは、いきなりトラブルだらけ。一人でいたい思いとうらはらに、育人はクラスで起きたいじめ事件に巻きこまれていく。
「なんで、ぼくばっかり……」
押しつけられるやっかいごと。むくわれない努力。たまりつづけるいらだち。
育人は、ついに―――
内容説明
育人に友だちはいない。それでいい。一人が気楽だし、自分のペースを守れる。めんどうくさいことに関わるのはごめんだ。五年生の一学期がはじまった。気が荒いマコちゃん、世話のかかるさとる、ひそかに思いをよせる凪といっしょになったクラスは、いきなりトラブルだらけ。思いとうらはらに、育人はいざこざに巻きこまれていく。「なんで、ぼくばっかり…」押しつけられるやっかいごと。たまりつづけるいらだち。むくわれない努力。育人は、ついに―。そのいらだちと、もどかしさの正体は。ひねくれ小五男子のノンストップ純情物語。
著者等紹介
小林史人[コバヤシフミヒト]
1970年、神奈川県生まれ。2018年秋より、児童文学の創作活動を始める。2021年、文溪堂・日本児童文学者協会共同企画の百物語第2期公募に入選。『1話ごとに近づく恐怖 百物語』(文溪堂)の一編として、『3 嘆きの恐怖』に「泣き塔」が、『5 畏怖の恐怖』に「御鏡凪」がそれぞれ所収される。単著としては、本作がデビュー作となる。日本児童文学者協会会員。季節風会員。創作集団チームかぐら所属
kigimura[キギムラ]
イラストレーター。1980年生まれ。2022年イラストレーション青山塾イラストレーション科(23期)修了。フォルムと配色にこだわったイラストレーションを制作。書籍の装画や挿絵の仕事を中心に活動するほか、個人での作品制作・発表も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。