目次
白い船
パリックマーヘルスカヤ
ショーチューの効用
さいはての町
チェチュエーヴァ・リーディヤ
ハバロフスクの二人
友情のサラダ
シベリアの空
モスクワ郊外の夕べ
ヤポンカ・アネコーワのご案内〔ほか〕
著者等紹介
小野泰次郎[オノタイジロウ]
1932年青森県弘前市生まれ。東北大学理学部中退。出演:「夕鶴」(山本安英の会)、「幸福の黄色いハンカチ」(松竹映画)、「とりふぶき」(青森放送)。演出:「狐とぶどう」(劇団銅鑼)。台本演出:「殉教わらべ唄」(音楽工房フィオレット)。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ワッピー
3
小野泰次郎氏29歳、第8回世界青年学生平和友好祭に参加すべく、横浜港を発って、ソ連を横切り、ヘルシンキに至るまでの旅行/人間観察記。「簡素」な北欧スタイルが、英国人にかかると「poor」の一言で斬り捨てというのは面白かった。「蜜と罰」に見られるような小野氏の一ひねりしたユーモアはこのころから変わっていないのでしょう。エスペラント(時代ですねぇ)を駆使し、ロシア語・フィンランド語を聞きかじり、臆することなく出会う人びとと交流し、恋愛もしてというバイタリティには、コミュ症のワッピーには羨望です。2016/05/22