出版社内容情報
女王の栄華と苦悩。姉妹・娘・嫁として王室を支えたプリンセス。彼女たちは文化的遺産を残したが、スキャンダルとは無縁ではいられなかった。新たな視点で描くロイヤルファミリー女性秘話!
著者情報
2002年開校。美術展示やドラマ・映画の台本監修、ティールームオーナー・紅茶講師を養成。『図説英国紅茶の歴史』『図説ヴィクトリア朝の暮らし』(河出書房新社)、『名画のティータイム』(創元社)等多数。
内容説明
スキャンダルは繰り返される。22人の王妃たちの愛憎劇。渦巻く野望・嫉妬、王権をめぐる権力闘争、お世継ぎ問題。王妃、王女たちの波瀾万丈でドラマチックな人生。もうひとつの英国史。
目次
キャサリン・オブ・ブラガンザ
メアリー・オブ・モデナ
メアリー二世
クイーン・アン
ドイツ編 ゾフィー・フォン・デア・プファルツ
ドイツ編 ゾフィー・ドロテア・フォン・ツェレ
ドイツ編 ゾフィー・シャルロッテ・フォン・ハノーファー
キャロライン・オブ・アーンズバック
オーガスタ・オブ・サクス=ゴータ
シャーロット・オブ・メクレンバーグ=ストレリッツ
キャロライン・マチルダ
マリア・フィッツハーバート
キャロライン・アメリア・エリザベス・オブ・ブランズウィック
シャーロット・オーガスタ・オブ・ウェールズ
アデレイド・オブ・サクス=マイニンゲン
ヴィクトリア・オブ・サクス=コバーグ=ザールフィールド
アレクサンドリナ・ヴィクトリア
アレクサンドラ・オブ・デンマーク
メアリー・オブ・テック
エリザベス・アンジェラ・マーガレット・ボーズ=ライアン
エリザベス二世
ダイアナ・フランセス・スペンサー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nat
40
図書館本。家系図を見ると、メアリー・スチュアートの息子のジェームズ1世の血筋が、現在のウィンザー朝まで続いていることがよくわかる。ゾフィーが多すぎて理解するのが大変!前から興味深いゾフィー・ドロテアの不幸は、姑ゾフィーが父親の元婚約者で、彼女の父親によって容姿が原因で婚約破棄されたこと。姑はその後元婚約者の弟と結婚。そして、彼女の父親が生涯独身を誓ったのにも関わらず絶世の美女と出会ったことによって貴賤結婚をして生まれた一人娘がゾフィーだったという複雑な関係性と恨みから、姑から敵対視されていたことも原因か。2023/11/25
なにょう
14
Cha Tea紅茶教室さん、いい仕事をしているなあ。★1840年ヴィクトリア女王は結婚した。同年、アヘン戦争勃発。1842年、清は敗北して、門外不出としていた茶の苗木、タネが流出し、インドのダージリン地区で茶の栽培が始まる。そこから紅茶が発展はじめる。★親の心子知らず。王侯貴族といえども、子どもを思うままにはできなかったのだなあ。2024/11/10
ihatov1001
5
17世紀から現代にいたるまでの、英国王室にまつわる22人のクィーンおよびプリンセスの生涯を綴った一冊です。どの女性も孤影があり千差万別で興味深いです。ラストを飾る22人目がエリザベス二世ではなく、ダイアナ元妃なのがまた面白いです。2023/07/25