出版社内容情報
傑作絵画でよむ旧約聖書。天地創造・人類創造からイスラエル王国滅亡までの壮大な歴史ドラマ。旧約物語の謎に迫る、知的冒険の書。
山形 孝夫［ヤマガタ タカオ］
1932年生まれ。宗教人類学者。東北大学文学部宗教学科大学院博士課程中退。宮城学院女子大学名誉教授。『砂漠の修道院』で日本エッセイストクラブ賞受賞。『聖書の起源』（筑摩書房）、『聖書物語』（岩波書店）等、著書多数。
山形 美加［ヤマガタ ミカ］
内容説明
なぜ労働は罰なのか、なぜ豊穣の女神は拒絶されねばならなかったのか。宗教人類学・ジェンダー論などの斬新な視角から物語の謎に迫る、知的冒険の旅。
目次
第１章 天地創造
第２章 族長物語
第３章 神の約束の地をめざして
第４章 戦う人ヨシュア
第５章 イスラエル建国物語―ダヴィデとソロモン
第６章 王国の崩壊と預言者たちの活躍
第７章 絶望を押し返すもの
著者等紹介
山形孝夫［ヤマガタタカオ］
１９３２年、仙台に生まれる。東北大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。同大学院博士課程単位取得。専攻は宗教学。現在、宮城学院女子大学名誉教授。著書に、『砂漠の修道院』（平凡社ライブラリー・日本エッセイストクラブ賞）など
山形美加［ヤマガタミカ］
女子美術大学絵画科（版画）卒業。多摩美術大学大学院美術研究科（版画）修了。東北大学大学院文学研究科（美学・西洋美術史）修了。現在、イタリア・シエナ大学留学中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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yomineko
64
読み友様からのご紹介です😊分厚い旧約聖書を美しい絵画と共に紐解いている。聖書だけを漠然と読んでいると、登場人物が多すぎて混乱するが、この本でかなり緩和されると思う。新約聖書版も読みたい。プラド美術館には是非行きたい！手塚治虫先生の著書も合わせて読みたい。2022/03/29
ねこさん
22
口承が持つ性質、音声と空間が伝えていた身体的な深刻さをレンブラントの光やミケランジェロの筋肉が代弁する。旧約に登場する人々に課せられた儘ならなさ、その受容はヘルマン・ヘッセの『デミアン』で語られる「カインのしるし」を持つ者について省察を深める手がかりになった。存在の仕方の可能性、パラレルな現在として提示され続ける双子の弟アベル殺害の動機、不在となった者の目に常に見られる存在となったカイン、その額にあらわれる有責性の印。西洋美術史だけでは片手落ちになってしまう聖書のメタファーについて、さらに詳しく学びたい。2018/03/22
aisu
12
途中から登場人物が増えて私のアタマの整理が追いつかなかったが、イザヤって誰だっけ？とかなった時にまた読み返しやすい構成と思われる。著者の熱量が感じられ、他の本も読んでみたくなった。システィーナ礼拝堂にも旧約の有名人（預言者とか）がいっぱい描かれていたのね・・・天地創造以外はボケっと見てたわ。あとこの本ではレンブラントの絵が多く印象に残った（あちらこちらにあるから見に行けないけど）。イエス・キリストの御言葉にも繋がっていくんだなあ・・・。2022/03/09
たつや
5
旧約の世界の復習に再読です。図説なので読み易い。2024/07/04
fumikaze
5
写真や図版が沢山載っていて楽しく読める。聖書物語は天地創造の場面が一番好きで、 イスラエルに王様達が現れてくると、(特にダヴィデの後あたりから)単なる歴史物語を読んでいるようで、覚えられなくなってしまう。アバラハムとイサク、モーセの十戒、ダヴィデ王の物語が映画になったりオペラ、オラトリオで演奏されているのはそれだけキリスト教の人々にとって心に残る話なのだろう。2018/03/12
