出版社内容情報
紅茶を愛した英国王、女王。紅茶専門店や陶磁器のブランド、英国菓子、紅茶缶やティータオルなど。英国紅茶に関する決定版ガイド!!
【著者紹介】
少人数制の紅茶教室としてスタート。現在は日暮里・谷中に英国住宅を建築し運営。著書に『図説 英国ティーカップの歴史 ---紅茶でよみとくイギリス史』(河出書房新社)、『紅茶のすべてがわかる辞典』(ナツメ社)。
内容説明
ホテルのアフタヌーンティー、こだわりのティーカップ、おいしい紅茶にティーフード、カントリーサイドの素敵なティールーム。トワイニング、フォートナム&メイソン、リッジウェイ、リプトン、ブルックボンドをめぐるエピソード満載。イギリス帝国の発展とともに開花した紅茶文化のすべて!!
目次
第1章 英国に紹介された東洋の茶
第2章 英国宮廷喫茶の発展
第3章 茶消費の拡大と一般への普及
第4章 茶貿易の苦難とインドでの製茶への期待
第5章 ティートータル運動とアフタヌーンティーの流行
第6章 紅茶は国民飲料へ
第7章 ティールームの発展と世界大戦
第8章 戦争を乗り越えて二一世紀へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
53
紅茶の歴史は紅茶だけではない。紅茶に関わる貿易、オークション、陶器、お菓子、砂糖。奴隷に戦争・・・。様々なものを、細かく丁寧に説明してくる。わかりやすいし、当時の車のミニカーとかも興味が出る。砂糖の高価についてのあれこれとか、キャロットケーキってかなり昔からあったんだな。でも、こう並ぶティーカップ一覧の綺麗さと白さを見るとごちうさのシャロが陶器フェチになるのもわかるような・・・。2021/10/30
Koning
30
タイトル通りの本。期待した写真類は小さいのでその辺は残念。ただ、紅茶教室で何も知らんけどな人にこういう歴史があるんですよーというレクチャーをしてきたあれこれはざっとブリテン島で紅茶文化がわーっと花開いた経緯がわかるのはいいと思う。日本でも知られたブランドの話とかはいいよね。PGのティーバッグとかもそうだけど、日本の輸入品の多いスーパーなんかにはない分量の何かとか結構あるよね。トワイニングのグリーンティーとかさー。飲む前に全部飲まれてorzな品物ですが(汗。ティーウェアの写真がもうちょい欲しかったすね。2015/11/10
yimiyimi25
23
歴史には苦手意識があったのですが、イギリス旅行を控えて、少しでもイギリスのことを知りたいなと思っていたところ、友達に勧められてました。最初は文字がたくさんで、読めるかなと不安でしたが、読み始めたら小説みたいであっという間に完読してしまいました。紅茶という飲料を軸に辿る英国史は、学生時代の世界史の年号をひたすら覚える感覚とは違い、ハラハラドキドキ、とても楽しかったです。また他の方が書かれているように優雅な紅茶の雰囲気の裏側には、植民地支配や戦争などさまざまな事柄があったことも自覚でき、ためになりました。2015/09/10
ごへいもち
22
面白く読めた半面、紅茶愛好のために他国への侵略など残酷なことが行われた歴史も2015/04/12
組織液
17
これ前読んだことあったかも… とはいえ内容は忘れていたことも多かったので勉強になりました。紅茶というか緑茶、ボビー茶なんかも含めた茶のイギリス史でしたね。「17世紀後半ごろは、砂糖だのスパイスだのミルクだのを大量に入れた「スプーンが立つほど濃いお茶」をいただくことが貴婦人の憧れで、茶会の席では虫歯の数を競い合った」ってほんとなんですかこれ… お茶の味しなさそう() 僕もいつかウェッジウッドのティーカップで本物のダージリン飲んでみたいなぁ。2021/04/08