出版社内容情報
漂白・移動民である海民たちは常に差別されてきた。その海民たちの歴史と民俗を「差別ー被差別」の視点から照射する海民史。
沖浦和光[オキウラカズテル]
1927年大阪府生まれ。東京大学文学部卒。桃山学院大学名誉教授。比較文化論・社会思想史。国内外の辺境、都市、を歩き、日本文化の真相の研究・調査に専念。2015年没。
内容説明
瀬戸内の水軍、漁民、家船、被差別部落などの実態を現地調査と資料で解明。「村上水軍」末裔を自称する著者の面目躍如の「海民史」!!
目次
1 『瀬戸内の民俗誌―海民史の深層をたずねて―』(全録)(わが故郷・平の浦;瀬戸内の大自然と海賊の発生;越智・河野水軍の起源伝承;記録・文学に出てくる海民像;屠沽の下類・一向一揆・村上水軍;漂海民・家船民俗の終焉;新興港町の栄枯盛衰)
2 瀬戸内の海賊と被差別部落(天皇王権と瀬戸内の海賊―芸予諸島の海民史から;瀬戸内の被差別部落;村上水軍と瀬戸内の部落―その歴史的起源をめぐって)
3 『島に生きる―瀬戸内海民と被差別部落の歴史―』(抄録)(近世前期;近世後期)
著者等紹介
沖浦和光[オキウラカズテル]
1927年1月1日大阪府豊能郡箕面村半丁(現箕面市)に生まれる。2015年7月8日死去。2012年、松本治一郎賞(部落解放同盟)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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