出版社内容情報
三人の発句を松浦寿輝、辻原登、長谷川櫂が精選し評釈を付す。他に「おくのほそ道」(新訳)、「とくとく歌仙」(丸谷才一他)など。
松浦 寿輝[マツウラヒサキ]
1954年東京生まれ。詩人・小説家。東京大学名誉教授。2000年「花腐し」で芥川賞受賞。
辻原 登[ツジハラ ノボル]
1945年生まれ。90年「村の名前」で芥川賞を受賞。『飛べ麒麟』で読売文学賞、『遊動亭円木』で谷崎賞、「枯葉の中の青い炎」で川端賞、『許されざる者』で毎日芸術賞受賞。著書多数。
長谷川 櫂[ハセガワ カイ]
1954年熊本生まれ。俳人。
丸谷 才一[マルヤ サイイチ]
1925-2012。作家・英文学者。山形県生まれ。東京大学英文科卒。「年の残り」で芥川賞、『たった一人の反乱』で谷崎潤一郎賞など受賞多数。他『後鳥羽院』『輝く日の宮』、ジョイス『ユリシーズ』共訳など。
大岡 信[オオオカ マコト]
1931年静岡県生まれ。詩人。東京藝術大学名誉教授。
高橋 治[タカハシオサム]
1929年千葉県生まれ。小説家・劇作家。1983年『釣師』で直木賞受賞。
内容説明
東北・北陸の各地を旅し、数々の名句や研ぎ澄まされた散文による夢幻的紀行「おくのほそ道」(新訳・松浦寿輝)をはじめ、「閑さや岩にしみ入蝉の声」(芭蕉)、「夏河を越すうれしさよ手に草履」(蕪村)、「白魚のどつと生るゝおぼろ哉」(一茶)といった名句の数々と、連句「『鳶の羽も』の巻」、長詩「春風馬堤曲」など、江戸期俳諧三人の巨星の名句・連句を精選し、新たに評釈を付す。俳諧の文学的・詩的魅力を味わい尽くす最良の入門書。他に、鼎談形式で歌仙を愉しむ『とくとく歌仙』より「『加賀暖簾の卷』について」なども収録。
目次
松尾芭蕉(おくのほそ道;百句;連句)
与謝蕪村(夜半亭饗宴)
小林一茶(新しい一茶)
とくとく歌仙(歌仙早わかり;「加賀暖簾の卷」について)
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