出版社内容情報
室町時代とはどんな時代か。南北朝時代を含むその歩みを、図やイラストを使ってわかりやすく、同時代の世界情勢も併せてていねいに。
内容説明
そうだったのか!日本史がもっとおもしろくなる!建武の新政から室町幕府の滅亡までの歴史。
目次
第1章 室町幕府の成立(「3年天下」に終わる―建武の新政;殺し合う「仲良し兄弟」―観応の擾乱 ほか)
第2章 室町幕府の動揺(「東」で浮上する問題―足利義持の政治;「くじ引き将軍」の恐怖―足利義教の政治 ほか)
第3章 活性化する社会(生産性の向上革命―一次産業の発展;米がなくては生活できぬ―天変地異の時代 ほか)
第4章 室町時代の文化(「戦」と「派手好み」な文化―南北朝文化;禅と僧侶の時代―北山文化 ほか)
第5章 室町幕府の滅亡(分裂する将軍家と細川家―室町幕府の内紛;「最初の天下人」現る―三好長慶の台頭 ほか)
著者等紹介
大石学[オオイシマナブ]
1953年、東京都生まれ。東京学芸大学名誉教授。2009年、時代考証学会を設立、同会会長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
2
室町幕府の成立: 3年天下に終わる―建武の新政 殺し合う仲良し兄弟―観応の擾乱 力をもつ足利一門ー政治システム 室町幕府の動揺: 東で浮上する問題―足利義持 くじ引き将軍の恐怖―足利義教 将軍権力の失墜ー明応の政変 活性化する社会: 生産性の向上革命―一次産業の発展 米がなくては生活できぬ―天変地異 地方の目覚めー都市の発展 室町時代の文化: 戦と派手好みな文化―南北朝文化 禅と僧侶の時代―北山文化 西洋の到来ー南蛮文化 室町幕府の滅亡: 将軍家と細川家―室町幕府の内紛 最初の天下人現る―三好長慶の台頭2022/06/03
アトラス書房
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鎌倉末期の情勢から始まり、建武の新政や南北朝時代まで分かりやすく解説。長禄の飢饉と応仁の乱が繋がっていたこと、足利義輝や義昭の再評価に言及したりと、情報量が多い。2024/04/10
銘紗
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年末恒例の某ミュで後醍醐天皇に興味が湧き、中学生ぶりに日本史を勉強してみようと思いました。2024/01/30
たろーたん
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日本文化に大きく影響している室町時代。初期の南北朝時代には、大きな太刀や派手な絵柄の扇子、絹のような贅沢な素材を使った服などの派手・バサラ好きの南北朝が花開く。また、宗教では武士の信仰を集めたため臨済宗が支持されていた。後に、金閣寺に代表され、喫茶や能などが有名な北山文化が出てくる。ここでは茶を飲み合う「茶寄合」や茶の種類を当てる「闘茶」などが流行ったそうだ。次は、銀閣寺に代表され、質素な侘び錆びの東山文化と続いていく。(続)2024/01/04
櫛橋光
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一冊でわかるシリーズですわ。今回は室町時代です。いつも応仁の乱から戦国へとそのまま流れるような本ばかりでしたが、この本では三好政権と言える間の時代にも触れられてるのが良かったです。近年「最初の天下人」と評される三好長慶もっと詳しく知りたくなりました。2022/07/13