岩波現代文庫
チョムスキー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006000356
  • NDC分類 801.02
  • Cコード C0180

出版社内容情報

チョムスキーの言語学と彼のラディカルな政治批判の関連を論じ,思想としての言語理論を根底から問う.日本の素朴なチョムスキー信者を激怒させた本書は,この言語理論の思想的背景と問題性を明快に指摘した論争の書である.西垣通〈解説〉

内容説明

生成文法は言語学の革命だったのか―チョムスキーの言語学と彼のラディカルな政治批判の関連を論じ、思想としての言語理論の問題を根底から問う。チョムスキー理論とはなにか、その思想的背景はなにかに、はじめて明快に答え、論争をよぶ問題の書。

目次

序論 思想としての言語理論
第1章 革命の対象
第2章 革命の装置
第3章 革命の教条
第4章 革命の成果
第5章 チョムスキー革命とは何であったか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Major

35
【No.2】さらにソシュール『一般言語学講義』についても言及している。近代言語学の祖であるソシュールとの対比は、チョムスキーの独自性を際立たせる。ソシュールは言語を「ラング(社会的な記号体系)」として捉え、その静態的な構造や記号の恣意性を重視した。「ソシュールが言語を社会的慣習としての記号体系と見たのに対し、チョムスキーはそれを個人の心内にある生物学的な生成能力へと転換した。ソシュールの関心が『記号のネットワーク』にあったとすれば、チョムスキーの関心は『文を産み出す計算能力』にある」(本書より)→2026/04/06

Major

31
知の革命児ノーム・チョムスキーは、二十世紀後半から今日に至るまで、言語学のみならず心理学、哲学、そして政治思想の領域に巨大なパラダイム・シフトをもたらし続けている。本書は、難解とされる「生成文法」の理論的変遷を追いながら、それが近代合理主義の系譜にいかに位置づけられ、現代思想とどう対峙したかを鮮明に描き出している。チョムスキーの思想の根底には、「人間とは何か」という根源的な問いがある。彼は、人間を単なる環境の産物や刺激に対する反応機械と見る当時の行動主義心理学を痛烈に批判した。→2026/02/20

うえ

7
「人々はチョムスキーを天才だ、革命家だとたたえ、多数の崇拝者がつき従った。私もまた、チョムスキーがそうであると認めないわけではない。…強く心ひかれるとともに、どうしても足がすくんでついて行けないところがある。伝統的西欧思想の権威をうしろだてとして、ひとえに理論の力によって諸言語の普遍を前提とし、特定の有力な言語の基準によって、他のすべての言語を測る母型が作られることを、私は認めない。それは、おそるべき独善と思想の管理へ道をひらくことになるからである」2023/08/04

やす

4
すべての言語にいえる普遍文法を求めたチョムスキーについての解説書。年代物の本だからかところどころ文章が読みにくかった。チョムスキーの政治思想についてはよくわからなかった。 ●チョムスキー解説&批判本2021/12/13

しろくまZ

4
生成文法とは、チョムスキー理論とは何か? 最近は言語学者としてより政治体制批判者として活動が目立つチョムスキー。そのチョムスキーが提唱した生成文法をはじめとする理論に対する、批判的評論。良著だと思う。言語学の入り口としても良い。2010/05/03

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