内容説明
クラスの男子はあたしのことを“モモジリムスメ”だなんていうの、あんまりだと思わない?「昭和の女版『坊っちゃん』」と評されるシティ感覚の大河青春小説『桃尻娘』シリーズ・第一部。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あけの
4
追悼!! この時代の女子高生が高尚なのか治のせいなのか 何て言うか話し言葉の節々に教養がある 現代の高校生の実態はいかがであろうか2019/02/11
Shinjuro Ogino
1
著者はこの1月29日に70歳で死去。さる識者が絶賛していたので( http://blog.tatsuru.com/2019/01/29_2029.html )、図書館で小説を探し、名前を聞いたことのある「桃尻娘」を予約。1978年に単行本とされていたもの。 面白かったが、若い人の生態を扱った小説は読んでいて疲れた。 映画化(1978)やTVドラマ化(1986)もされているようだ。今ドラマ化するなら、主演には蒔田彩珠が適役か。2019/03/14
めぐみん
0
今のとこ一番ハマったシリーズ
ウラカタ
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本書は、橋本治のデビュー作『桃尻娘』を中心に青春の息吹を詰め込んだ物語が集められています。本作の魅力は、主人公たちの日常や感情の機微がくどくどと、時に冗長に描かれることで、若者特有の「話したいことがたくさんあるけれどまとまらない」エネルギーをそのまま表現している点にあります。過剰ともいえる描写や長台詞は、むしろ青春の多弁さや心の揺らぎをリアルに伝え、読者をその時代の若者文化へと没入させます。長ったらしさこそが、橋本治独特のスタイルであり、青春の一瞬一瞬を切り取る大河ロマンの魅力の源泉なのです。2024/11/16




