内容説明
昭和41年の暮れから翌年の初めにかけて、若い女性が一人でいるところを盗みに入った何者かに殺される強盗殺人事件が連続発生した。逮捕されたのは、ちぢれ毛で肌の黒い、16歳のハーフの少年だった。母に捨てられ、差別と蔑視のなかで育った少年の内で、満たされない母恋しさが女性への憎しみとなって爆発したのだった。少年から直接聞いた話に基づく実録読み物。
目次
第1章 連続殺人(第一の事件;第二の事件;第三の事件 ほか)
第2章 事件まで(母の足跡;無賃乗車で東京へ;母を尋ねて ほか)
第3章 服役(大阪刑務所に収容;写植工場に配役;担当の凌虐 ほか)
感想・レビュー
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生ける屍 reading_dead
2
昭和41年末から翌年にかけて起こった、女性ばかりを狙った連続強盗殺人事件。逮捕されたのはちぢれ毛で肌の黒い16歳のハーフの少年。著者は少年と同囚だった安土茂。少年本人から直接聞いた話に基づいて書いたそうです。同じ人殺し、同囚だったためか、少年に感情移入して書かれています。この少年、死刑を求刑されるも少年法に守られて無期懲役。16年で仮釈放になって、30代後半で娑婆に出てきています。元少年は定職に就いて真面目に働いてて、被害者への供養から生涯独身を貫くと誓っているんだそうな。いろいろと納得いかない本でした。2014/05/19
きゅりうむ
1
被害者にごめんなさいの気持ちが足りなくない?2024/08/03