内容説明
明治から昭和にかけて性表現が抑圧された時代に、表現の自由と性の解放をめざし、苛烈な弾圧に屈することなく、あの手この手で性表現を追求しつづけた人たちがいた。彼ら“活字のエロ事師たち”の果敢な生き方と仕事の内容を、発禁本蒐集の第一人者である著者が、集め得た資料を駆使し、初公開の文献からハイライトシーンをふんだんに引用しながら解きあかす。
目次
『袖と袖』
『乱れ雲』
『四畳半襖の下張』
『腕くらべ』贋作秘本『続・腕くらべ』
『江戸城大奥秘蔵考』
『フロッシー』『バルカン戦争』
『ウイーンの裸体倶楽部』『イヴォンヌ』
『蚤の自叙伝』『談性』ほか
『セックサス』
『猥褻廃語辞彙』ほか
『人間研究』
『責の話』
『凸』『凹』ほか
対談 消えなば消えん発禁本譚(吉行淳之介;城市郎)