出版社内容情報
世界を歩き、酒場で煙草を片手に飲み明かす。「瓶のなかの旅」「書斎のダンヒル、戦場のジッポ」など酒と煙草エッセイ傑作選。
内容説明
戦後の少年時代に覚えたバクダンとシケモク、ベトナムの戦場で口に含んだウイスキー、中国で出会った珍酒奇酒…。酒瓶のなかに訪れた国々の文化や人々の営みを透察し、時に自分の姿をあぶり出す。酒食随筆の名手・開高健の文章は、今なお新しく深く、おいしく、かなしい。愛してやまない酒と煙草のエッセイ傑作選。
目次
1 瓶のなかの旅
2 パイプと旅
3 書斎のダンヒル、戦場のジッポ
4 夜ふけの歌
5 煙る忍耐
6 洋酒天国
著者等紹介
開高健[カイコウタケシ]
1930年大阪府生まれ。大阪市立大を卒業後、壽屋(現・サントリー)宣伝部で活躍しながら執筆活動を開始する。58年「裸の王様」で芥川賞受賞。代表作に長編小説『輝ける闇』(毎日出版文化賞)など。ベトナムの戦場や中国、東欧など世界各地を訪ねてルポ、行動する作家として知られた。89年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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晴
3
お酒と煙草を愛した開高健の少年時代に味を知ったバクダンとシケモク、中国で出会った珍酒の話などなど興味深い内容ばかりでした。ちなみに書影の開高さんがかっこいい!2023/10/20
青
3
ちょっとずつ、ちょっとずつ読んでいた開高健さんの、お酒とタバコに関するエッセイ。電車などでぱらぱらと読み進めていたので、読了まで2〜3ヶ月ほどかかりました。 表紙のお写真、メガネがとても似合っていて素敵です。 お酒もタバコも嗜まない人間が、時代も全然違う人のエッセイを読みましたが、雰囲気がとても好きでした(嗜むつもりはないですが…)。昔の雰囲気が残る作品が、内容が全て理解できるかどうかは置いておき好きなので、この人のエッセイはかなり好きな方でした。他の作品も少しずつ読んでいきたいです。2022/08/28
おはぎ
3
筋金入りの酒と煙草好きエッセイ。タバコと違いパイプはひとりきりで吸うもの、ライターを落とすことはあっても拾うことはないという不思議も面白い。フィクションとノンフィクションについて書かれた「すわる」という章がとても印象深かった。開高健さんの語彙と表現力はやはりすごいなぁ。2022/03/21
IysKG213
1
同じ話が何回も出てくる。 エッセイ"傑作選"なのでしょうがないと思う部分あり、そこが微笑ましい部分でもあり、という感じ。 個人的にもそこを含めて好ましく読んでしまう。 雰囲気が嫌じゃないんだろうな。 とりあえず、開高健と言えば酒のイメージだったが、それより煙草にかける思いの方が強そうに感じた一冊。 それにしても書影の写真よ、開高健と言えば太った印象しかないので、誰これ状態(笑)2024/04/03
ジスカールデスタン
1
今じゃ一本1000円だけど昔はホワイトホースも高かったんだね…2022/05/07