出版社内容情報
佐野洋子を前にすると、誰もが丸裸にされてしまう――。河合隼雄、谷川俊太郎、大竹しのぶ、山田詠美、阿川佐和子達との傑作対談集。
佐野 洋子[サノ ヨウコ]
著・文・その他
内容説明
猫、絵本、男と女、母親…。“本音だけ”のヨーコさんと、9人9様の抱腹絶倒、豪華対談。年譜「佐野洋子の仕事」付き。
目次
1988 猫対談―小沢昭一
1990 男の目 女の目―河合隼雄
1990 わが子は天才!―明石家さんま
1991 子供時代・絵本・恋愛―谷川俊太郎
1998 100万回生きたねこ―大竹しのぶ
1998 母親対談「お母さん」って恥ずかしい!?―岸田今日子
1999 ここだけの話―おすぎ1
2005 生活を愛する物書きの性質―山田詠美
2007 気がつけば石井桃子だった―阿川佐和子
2007 古典を読む―おすぎ2
著者等紹介
佐野洋子[サノヨウコ]
1938年、北京に生まれる。武蔵野美術大学デザイン科卒。1967年、ベルリン造形大学においてリトグラフを学ぶ。主な作品に『わたしのぼうし』(講談社出版文化賞絵本賞)『ねえとうさん』(日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だったとき』(新美南吉児童文学賞)『神も仏もありませぬ』(小林秀雄賞)などのエッセイ、対談集も多数。2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。2010年、72歳永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tu-bo@散歩カメラ修行中
42
傑物 故 佐野洋子さんの対談集 随所に佐野さんらしさが満ちている。親友 おすぎ や 山田詠美、岸田今日子さん、阿川佐和子さんとの対談が特によかった。いっつも自分の気持ちに正直に、ぶれずに生きて死んだ佐野さんでした。2018/05/14
阿部義彦
21
河出文庫出来立て(発行日四月二十日)の新刊です。これは良かったです。言わずもがな「100万回生きたねこ」の作者、佐野洋子さんの対談集、同じく河出書房新社で13年に単行本として出たのの文庫化です。古い対談から順に時間を追ってそれに伴い年譜も載って佐野洋子さんの仕事ぶりも分かります。私的には河合隼雄さんと山田詠美さんとの対談がツボでした。解説の平松洋子さんも鋭いですし。最終対話おすぎとの『古典を読む』の脱線振りには拍手!痛快でした。2018/04/08
yumicomachi
4
1980年代からおこなわれた各界9人との対談を年代順に編んだ1冊。夫婦関係にあった谷川俊太郎との対談が最も興味深い。絵本作家同士なので絵本・児童文学論あり、恋愛論あり、人間論もある。絵本や子どもについて語り合っているのは明石家さんま、大竹しのぶ、岸田今日子との対談でも。山田詠美との対談では作家という生業について抉られている。阿川佐和子とは石井桃子の人と仕事について話されている。どれも面白い。小沢昭一、河合隼雄との対談もユニーク。おすぎとの対談が二回もあるがどちらも支離滅裂な感じがした。文庫版2018年刊。2023/11/07
ひさか
3
2013年4月河出書房新社刊。2018年4月河出文庫化。1988〜2007年にかけて、9人の方と佐野さんの対談集。先に「ヨーコさんの言葉」シリーズで、佐野さんのインパクトのある世界に触れていたので、あまり感じるところは少なかったです。フツーな話題でした。2018/06/19
みい
1
佐野洋子さんのお人柄がよくわかります。谷川俊太郎さんとご結婚されてたんですね。2019/09/15