内容説明
徳川入府以前の江戸については、よく知られていない。秩父の山奥から出てきた平重継が、平川が海に注ぎ込む江の戸口に、まず館を築く。そして江戸氏を名乗る。四通する川の随所に城郭が築かれる。舟運と陸運、馬事や監視の面からも、そこは賎民の活躍する場所となる。隠蔽されたもうひとつの江戸の実態を掘り起こす意欲作。
目次
1章 水の地図(始原の地図;水と地の境界)
2章 館の地図(地図と権力;江戸の後背地;ヒノクマ牧場;坂東圏構想の誕生;「江戸館」建設;江戸対鎌倉)
3章 川の地図(平川;石神井川;摂津国の長吏;荒川、入間川、隅田川;利根川、渡良瀬川;四条河原)
4章 城の地図(江戸氏衰退;太田江戸城;城と川;城の周辺;後北条の支城)
補考 さらに江戸の城と川―文庫版のあとがきにかえて
著者等紹介
塩見鮮一郎[シオミセンイチロウ]
1938年、岡山市生まれ。河出書房新社編集部を経て、作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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