内容説明
恋人より仲良しの僕とレイコは、ただの友達同志。大好きだから自由な二人でいたいと願う僕は、彼女のひたむきさに戸惑い、揺れ動く。試験休みの4日間。神戸の街を雨のように通り過ぎた17歳の恋を描く、永遠のティーンエイジ・ノベル。文芸賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MAXKAO
7
すごく久々の再読。都会の共学校ってうらやましいなって感じです。私は男子校だったので大学デビューの「青が散る」の方が近いな。 あと、ハンティントンビーチとかも出てきて驚いた。著者17歳だったはずで、当時、そんなに知名度あったのかな??2024/06/22
hikarunoir
6
漢字の使い方が終始気になる。語り手の綺麗事は意外と共感できるが余白が多く、本好きをアピールしたい女が推薦書にするだけのことはある。2017/10/12
トランザム7000
2
第25回宝塚映画祭で『シーズレイン』を鑑賞するため約35年ぶりに再読。神戸を舞台に高校2年生の男女の夏休み前の4日間を描く。今読むと空気のような小説。平中悠一さんはほぼ同世代。私の青春時代(死語)はこんなではなかったけれど、確かに80年代にはこんな空気感もあったような。今一度、あの頃読んだ沢山の小説を再読してみるのも気分かもしれない。2024/11/01
どり
2
東雲侑子シリーズを読んでいたら何となく気になってきて、もしかすると20年ぶりぐらいに再読。 舞台は30年前の神戸。ヒロイン=レイコのイメージや関係性を変えたくなくて距離を保とうとする高2の主人公=ユーイチと、そんなユーイチに不安を感じるレイコとの、夏の4日間の物語。バブル直前、アッパークラスの登場人物たち、と最近よく読む高校生ものとはかなり違う道具立てではあるのですが、でも、確かにつながっているよな、などと思いながら。 2013/12/16
massn
1
村上春樹風。2023/12/24