出版社内容情報
「読めない本」の創造主であり、アート・デザインや美術教育など、多岐にわたる分野で活躍したムナーリの大傑作。待望の復刊です!
ブルーノ・ムナーリ[ムナーリ,B]
著・文・その他
中山 エツコ[ナカヤマ エツコ]
翻訳
内容説明
20世紀を代表する美術家でありデザイナー、また教育者でもあったブルーノ・ムナーリ。多岐にわたる分野で活躍した彼の大傑作、待望の復刊!
著者等紹介
ムナーリ,ブルーノ[ムナーリ,ブルーノ] [Munari,Bruno]
1907‐1998。1907年、ミラノで生まれる。アート、デザイン、美術教育など多岐にわたる分野で活躍した美術家
中山エツコ[ナカヤマエツコ]
1957年、東京生まれ。東京外国語大学卒業。東京大学大学院修士課程修了。ヴェネツィア大学文学部卒業。ヴェネツィア大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
298
ムナーリが暇にあかせて考案したナンセンスな機械が13通り。また、それぞれにこれまたナンセンスだけれど、なんとなく詩的でもある注記が付いている。例えば「疲れたカメのためのトカゲ・モーター」、あるいは「蚊を死ぬほど辱める機械」など。いずれもいたって複雑、かつ制作にあたっては精妙さが要求される。おそらく期待通りに稼働する確率は限りなくゼロに近いかと思われる。ムナーリの想像力の並大抵でないこと(それは常識をはるかに逸脱してもいるのだが)と、画力の面白さを堪能できる1冊。2024/02/12
みさどん
14
ナンセンスなピタゴラスイッチ。かなりの頻度で生き物が使ってあるので、全てうまくいかないし、できなくてもよい機械。よくぞこの絵本、出版できたなと感心した。ムナーリさんの溢れる遊び心が見えた。コロナ禍の中、おうち時間で実際にピタゴラスイッチを作る人もいて、うまくできていると感心。2020/09/30
kameyomi
10
「疲れたカメのためのトカゲ・モーター」という機械が出てくるとのレビューを拝読し、これはもう読まなければと。カメのカタリーの甲羅の上のロウソクの火をつけてあげる通りがかりの人になりたいが、絵を見ると甲羅の上に直接ロウソクが載っている様なのが気になる。ロウが垂れて熱いのではないだろうか。甲羅は皮膚と同じだから。その他にも色々格調高くナンセンスな機械が出て来る。特に私は、「造花のにおいをかぐための装置」が美しく詩的で好きだ。それぞれの機械に添えられた「注記」も又ナンセンスで笑ってしまう。2024/02/17
relaxopenenjoy
7
子どもと一緒に楽しんでいるブルーノ・ムナーリの1945シリーズ(絵本、全9冊)。そのムナーリの大人向けの絵本を図書館で見つけた。確かに「ナンセンスの機械」だ!!機械の各要素に番号が振られており、説明文があるのはまるで特許の明細書みたいだけど。注記も意味不明だし。1945シリーズでも見るモチーフや動物がちらほら。クスッとさせられた。2021/10/31
momen
4
ただただナンセンスで面白い名作絵本。しょうもないことをするために作られた無駄に大掛かりな機械、いかにもそれっぽい風の説明、やたら丁寧な図解。「頭のいい大人が本気でくだらないことを考えたらとんでもないことになった感」が素晴らしい。無駄に細かいところまで考えつくされて書いているので、大人がじっくり読んでもすごく楽しい。頭を柔らかくして読みたい。
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