内容説明
ちゃんこを通して見えてくる、相撲部屋の魅力が満載!親方や力士とちゃんこ鍋を囲みながら聞いた、とっておきの「ちょっといい話」。
目次
高砂部屋―お騒がせ横綱朝青龍なき後‐名門部屋の栄枯盛衰と変わらぬ味
春日野部屋・玉ノ井部屋―名人横綱「栃錦」がのこした大きな遺産
錣山部屋―相撲一家に育った申し子‐土俵の鉄人「寺尾」は熱血師匠
藤島部屋・武庫川部屋―相撲界の厳父を仰ぎ見る男たちの絆
宮城野部屋―「強さのヒミツはちゃんこにあり」‐横綱白鵬を育んだ相撲界の食
友綱部屋―親方は人生の師匠‐頑固一徹親方が伝えるちゃんこ
伊勢ヶ濱部屋―横綱日馬富士を生んだ「青森の味」‐師弟横綱ちゃんこ今昔
佐渡ヶ嶽部屋―親子三代力士物語‐受け継がれる名伯楽の教えと味
時津風部屋(双葉山相撲道場)―天上で力士を見守る相撲の神様
境川部屋―男の男による男のための相撲界‐境川軍団の強さの秘密は「男気」にあり〔ほか〕
著者等紹介
佐藤祥子[サトウショウコ]
1967年生まれ。週刊誌記者を経て、1993年より大相撲を中心とするライターとなる「どす恋花子」の名義でも執筆。日本相撲協会認定・相撲健康体操指導員の資格を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chimako
78
ちゃんこを軸に相撲部屋の「ちょっといい話」をまとめた本。相撲部屋の歴史やおかみさんの出自などそれほどの興味はなく「もっとちゃんこの話が聞きたい」と思いながら読み進めるも、やはり知っているお相撲さんの話はがぜん面白い。大鵬や貴乃花、寺尾、若島津などの名前が出てくると前のめり。東北大震災の前の相撲界の激震もほとんど忘れていたがその後の被災地慰問にかける角界の想いにウルッとした。本はそこまで。その後も話題を提供し続けている相撲界。相撲好きとしてはおもしろい相撲を観たいだけ。竜電前頭三枚目自己最高位発表の日に。2018/10/29
ようはん
14
ちゃんこ鍋を交えた相撲部屋のエピソード集。取材した時期が東日本大震災の前後の頃で聞き慣れた力士は数多いが、今だとベテランやここ近年引退した面々である事に時間の流れを感じる。2020/09/30
sayan
11
前半は著者の書き方というか、リズムというか、そのあたり反応が悪くて読み難いなあと。後半から、面白くなってきた。もちろんちゃんこ鍋には前編で言及されているんだけれど、そこに出てくる親方や関取の会話もあり、彼らの強い想い入れ(ちゃんこ、相撲、部屋)が感じられて良かった。2016/11/08
ao-king
8
各相撲部屋にはそれぞれちゃんこの歴史が、そしてちゃんこにまつわるちょっといい話がある。それらを読むだけでも十分満足したが、東日本大震災の慰問取材にはグッと来た。子供も大人も老人も、お相撲さんを見れば喜べる。例えその力士のことを知らなくても、ちょんまげやその体の大きさに強さを、そして優しさを感じられる。これは他のスポーツ選手にはない、力士ならではの部分なのだと思った。2013/08/15
anken99
6
相撲本の中では、かなり異質?新鮮なテーマの本。ちゃんこの紹介やレシピに紙幅を割かず、部屋の歴史や現況、親方ら関係者の話が盛りだくさんなところがGOOD。面白い。不祥事が多発したころに書かれている一冊だが、肩ひじ張らない内容と文脈が、非常に読みやすかった。番外編の震災慰問の話もよかったなあ。2018/02/25
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