出版社内容情報
医薬品や新素材をつくる、有毒物質を分解する、地球の気候を変える……。私たちの常識を覆すキノコ・カビ・酵母たちの世界!
内容説明
建築やコンピュータをつくる、猛毒や放射線を食べる、地球全体の気候を変える、宇宙空間でも生き延びる…。「生命」の常識が覆される!
目次
序章 菌類であることはどんな心地なのか
第1章 魅惑
第2章 生きた迷路
第3章 見知らぬ者どうしの親密さ
第4章 菌糸体の心
第5章 根ができる前
第6章 ウッド・ワイド・ウェブ
第7章 ラディカル菌類学
第8章 菌類を理解する
著者等紹介
シェルドレイク,マーリン[シェルドレイク,マーリン] [Sheldrake,Merlin]
イギリスの生物学者。関心のある領域は植物学、微生物学、生態学、科学史・科学哲学など。スミソニアン熱帯研究所のリサーチフェローとして、パナマの熱帯雨林で地中の菌類ネットワークを研究したことで、ケンブリッジ大学の熱帯生態学の博士号を取得する。初の著書である『Entangled Life』は、2021年の王立協会科学図書賞や、米国『TIME』誌の2020年の必読書100選に選ばれるなど高い評価を得ており、20か国以上で刊行が決定した国際的ベストセラーとなっている
鍛原多惠子[カジハラタエコ]
翻訳家。米国フロリダ州ニューカレッジ卒業(哲学・人類学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ばんだねいっぺい
33
トリュフ探索の描写にわくわくした。 菌根ネットワークで繋がれた忘れられたメガ科学の当事者である菌類たちが、今後、各方面で大活躍すると思うとなぜか嬉しい。2022/05/12
コトラー
6
イギリスの生物学者マーリン・シェルドレイクによる初著。ジャングルをはいつくばって菌類を調査する。植物の陸上進出は菌類のおかげとか、菌類コンピュータの話はおもしろかった。菌類を知ると自他の区別も曖昧になり、生死の線引きも怪しくなる。興味深い。2022/06/09
kamekichi29
3
菌類の脅威の能力の数々が紹介されていて大変興味深い内容でした。 エピローグにあった、「菌類は世界を創造し、世界を分解する。」というのが印象的。2022/05/14
takao
1
ふむ2022/04/23
y
1
タイトルがトンデモ本みたいで損をしていると思いつつ読みました。(菌類好きの私でも)ちょっと微妙な感じの内容もありましたが、博覧強記は言い過ぎだとしても学際的内容で、楽しく読めました。特にエピローグはよかったです。 子どもの頃からの好きなモノ・コトを思い返してみると、菌類につながっているように思えるのは、この本に毒されたからかもしれません。2022/04/12