内容説明
数学の基礎をかたちづくり、私たちの認識に革命的な転換をもたらした「ゼロ」の発見。“なにもない”とは本当はどういうことを意味するのか―さまざまな文化、さまざまな時代から、興味深いエピソードを選りすぐり、わかりやすく系統だててまとめられた「ゼロ」のもつ豊饒な世界。
目次
レンズ
心が物に跡を刻む
ギリシア人にはそれを表す言葉がなかった
旅人たちの物語
東へ
塵
未知数へ
パラダイム変動
マヤの話―数えることの裏面
苦心の末
天使たちをもてなす
ほとんど無
それは実在するのか
蜘蛛のいる風呂場
いつも午後の国
リア王は正しかったのか
考ええないもの
著者等紹介
カプラン,ロバート[カプラン,ロバート][Kaplan,Robert]
マサチューセッツのケンブリッジに在住の数学者。ハーバード大学をはじめ、また大学生にかぎらず広い範囲の人々に数学を教える仕事をしている。その教育の範囲は哲学、ギリシア語、ドイツ語、サンスクリット語にまで及んでいる
松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
1956年生まれ。名古屋工業大学助教授。現在の専攻は科学論
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感想・レビュー
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やいっち
65
「数学の基礎をかたちづくり、私たちの認識に革命的な転換をもたらした「ゼロ」の発見。 “なにもない”とは本当はどういうことを意味するのか―さまざまな文化、さまざまな時代から、興味深いエピソードを選りすぐり、わかりやすく系統だててまとめられた「ゼロ」のもつ豊饒な世界」ということだが、後半から終わりのほうに近付くにつれ、知的興奮を掻き立てるものとなった。 前半は、まさに博物誌で、ゼロを巡る古来よりの知識があれこれ(小生の頭には)雑多に披露されるだけで、ああ、この本はもしかして退屈? なんて感じたりもした。2009/03/08
hnk
1
参考資料で。面白かったです。ゼロが発明される前の世界なんて想像つかない…。2013/02/20