出版社内容情報
法然、親鸞、一遍の他力思想を最も新しく最も根源的な解放の哲学として甦らせ、危機の時代に浄土=コミューンをよびよせる渾身の書。
内容説明
他力とは自然であり、念仏は革命である。法然、親鸞、一遍の思考をスピノザ、ニーチェ、ドゥルーズへと接続し新たな肯定する力を生み出しつつ、「未完了」としての「本願」の時間を開き、「悪人」、「非人」の再定義を通してマイノリティへの生成をうながし、風となった衆生たちの声で浄土コミューンを到来させる―災厄の時代に「他力」を根底から読みかえ、新たな変革の思考として甦らせる。
目次
第1部 浄土と衆生―法然、親鸞、そして一遍へ(浄土という場;衆生とは誰か)
第2部 他力の論理学(他力、あるいは自然;他力、あるいは無媒介の力)
第3部 大慈悲の倫理学(念仏とマイノリティ;念仏と結び合い)
第4部 浄土革命のほうへ(「立正安国」という問い;浄土コミューンの原理)
著者等紹介
守中高明[モリナカタカアキ]
1960年東京生まれ。早稲田大学法学学術院教授。浄土宗・専念寺住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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