出版社内容情報
幕末から現代まで、〈未来〉はどう思い描かれてきたか。日本的想像力の系譜をたどる画期的通史。日本SF大賞・星雲賞受賞作の完全版
長山 靖生[ナガヤマ ヤスオ]
著・文・その他
内容説明
幕末・明治から戦後、そして現在まで、“未来”はどのように思い描かれ、“もうひとつの世界”はいかに空想されてきたか―。日本的想像力200年の系譜をたどる画期的通史。日本SF大賞・星雲賞ダブル受賞作の完全版。
目次
近代日本SF史―「想像/創造」力再生の試み
幕末・維新SF事始―日本SFは二百歳を超えている
広がる世界、異界への回路
覇権的カタルシスへの願望―国権小説と架空史小説
啓蒙と発明のベル・エポック
新世紀前後―未来戦記と滅亡テーマ
三大冒険雑誌とその時代
大正期未来予測とロボットたち
「新青年」時代から戦時下冒険小説へ―海野十三の可能性
科学小説・空想科学小説からSFへ
空想科学からSFへ
戦う想像の現場―騒乱と創造と裁判沙汰
論争と昂揚の日々
発展と拡散の日本SF黄金期
八〇年代の輝き―SFとおたくとポストモダン
「幻想文学」とその時代
変容と克服―本当の二一世紀へ
著者等紹介
長山靖生[ナガヤマヤスオ]
1962年、茨城県生まれ。歯学博士。評論家。歯科医の傍ら、近代日本の文化史・思想史から文芸評論や現代社会論まで、幅広く執筆。1987年、横田順彌らと古典SF研究会を創設し初代会長を務める(名誉会長・小松左京)。『偽史冒険世界』(筑摩書房)で大衆文学研究賞、『日本SF精神史』(河出書房新社)で日本SF大賞、星雲賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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