出版社内容情報
「亡失」「等閑」「匿名」「紐帯」「雷同」「黙過」「増益」…日常に潜む狂気。誰もが犯しうる現代版「七つの大罪」を描く短篇集。
【著者紹介】
1963年生まれ。03年『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』でデビュー。08年『いつか棺桶はやってくる』で三島賞候補。10年『船に乗れ!』三部作で本屋大賞7位。12年『我が異邦』で織田作之助賞候補。
内容説明
なにもかもありきたりな男の、ありきたりでない忘却…―「亡失」。一番よくないのは、確固たる自分の意見を持つことだ。目覚めないまま動き回る、それが生活だ―「黙過」。ペンを置き、机から顔を上げると、街は会社たちのものになっていた―「増益」。日常に地続きで潜む狂気。著者の最高到達点。
著者等紹介
藤谷治[フジタニオサム]
1963年生まれ。日本大学藝術学部映画学科卒業。2003年に『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』でデビュー。08年『いつか棺桶はやってくる』で三島由紀夫賞候補、10年『船に乗れ!』三部作で本屋大賞第七位、12年『我が異邦』で織田作之助賞候補など、注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
安南
47
大好きな辻原登&町田康両氏が褒めていたので、気になって購入。タイトルでテーマがまるわかりになってしまうのはどうなんだろう。なんだ?と思わせ、通して読んで、ああこれは現代日本の《七つの大罪》を描いたものなのか…と読み手に導き出させるようであれば、随分印象が違っただろう。タイトルで「これは罪を描いた本です」と宣言されてしまうと、訓戒めいて鼻につき素直に受けとめることができない。隠喩を含んだ怪談仕立てなのも、澁澤龍彦、バドニッツの読後だけに物足りなく感じた。フジテレビの『世にも奇妙な物語』を思い出した。2015/03/03
ruki5894
17
帯に現代版七つの大罪とあったが、しかし、全ては最初の『亡失』に繋がるのではないか。亡失は本当に恐ろしい。足もとがぐらつくような怖さがある。その記憶は確かですか…?他の作品も読みたくなった。2015/03/03
うーちゃん
16
冷静な筆致で"社会に生きる普通の人々"が嵌まる罪悪の罠を描いた短編集。シーラッハの短編集二部作に似ている。タイトルにも"罪悪"とつくし、もしかしたら影響を受けているのかもしれない。ただ、こちらの作品は思ったより難解で驚いた。何か一つはっきりとした悪事があるというよりは、人間は知らず知らずのうちに狂ってしまうことがあり、それを容易く明るみに出すことはできない、それが現代の罪悪というものだから。そんな意図のもとに書かれているのだろうか。原因や結果が今ひとつすっきりせず、読み物として楽しむには不向きと感じた。2015/05/28
れんこ
14
不思議な内容だけど、続きが気になる本。何も考えないで読んでいたから読めたのかもしれない。2015/10/23
ささやか@ケチャップマン
7
売れそうではないが私は好きだなと思えた。無機質で冷淡な文体で語られる現代はどこか薄気味悪い。七つの大罪のように「亡失」「等閑」「匿名」「紐帯」「雷同」「黙過」「増益」七つの短編が収められている。罪悪と言うと激しいものを想起するが、これはもっと静かな狂気性を帯びている。2016/11/29
-
- 電子書籍
- 侍ナウ(3)
-
- 電子書籍
- 東野圭吾ミステリースペシャル レイクサ…
-
- 電子書籍
- テンプレ展開のせいで、おれのラブコメが…
-
- 電子書籍
- 阿佐田哲也コレクション6 雀師流転 小…
-
- 和書
- 正しい戦争と不正な戦争




