出版社内容情報
翻訳とは何か。翻訳大国「日本」を支えてきた著者が初めて明かす仕事の極意と翻訳の醍醐味、読書の愉楽。瞠目のエッセイ!
【著者紹介】
1940年、東京生まれ。国際基督教大学教養学部人文科学科卒。翻訳家。主な訳書に『南仏プロヴァンスの12か月』『新・人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』『E.T.』『アバラット』ほか多数。
内容説明
プロの翻訳家、職人として翻訳大国「日本」を支えてきた著者が初めて明かす、仕事の極意と醍醐味、そして読書の愉楽。名訳で知られる著者の瞠目のエッセイ!
目次
翻訳万華鏡(蒟蒻問答;記憶の細道;桑名の焼き蛤;唐詩選の風景 ほか)
記憶の本箱(ユースクェーク;安楽椅子旅行者;二冊のビートルズ伝;チャーリー・パーカーとアメリカ社会 ほか)
翻訳の言語環境(先達の事績;白秋の『まざあ・ぐうす』;当世日本語事情;現代版・バベルの塔 ほか)
著者等紹介
池央耿[イケヒロアキ]
翻訳家。1940年9月3日、東京生まれ。国際基督教大学教養学部人文科学科卒。岩波映画製作所を経て翻訳家となる。英米のノンフィクション、エッセイ、推理小説、サスペンス、冒険小説、SF、ファンタジー、児童文学など多岐にわたる作品を翻訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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熊猫
4
豊潤な日本語が織りなす無頼風な文章のリズム。 池さん、翻訳書じゃなくても素晴らしいよ。 大好き。2014/10/31
Sleipnirie
3
翻訳も読書も自由でいい。平明な訳文が好まれないのは森鴎外の頃からあったのか(鴎外訳『ファウスト』の話を出しながら)。あとは自分の翻訳した小説について色々語ったり(『星を継ぐもの』とかもこの人の訳業)、日本語や翻訳について思うこと色々。 あとこの人、文章書くのが上手い。2014/10/15
timeturner
3
自らが訳した作品および作者についての紹介が主なので、翻訳論というよりはレビュー本という印象。とはいえ、森鴎外に傾倒していた時期があるという著者だけに、翻訳および日本語に関して思うところは深く、いろいろ考えさせられる。2013/12/29
kokada_jnet
2
名翻訳家、残念ながら名エッセイストならず、残念至極。本人が言うとおり、職人さんなのか。2014/10/29
グーグー
2
いわゆる翻訳の手引書ではない。著者の翻訳作品とその原著者そして思い出を語っている。題名の通り『万華鏡』を覗いた時のような味わい。池央耿翻訳作品の多いことに驚かされたとともに読みたい作品がまた増えた!どうしよう。 2014/02/19