出版社内容情報
看護にまつわる感動のエピソードを募集する「忘れられない看護エピソードコンテスト」の応募作品から、選りすぐりの90話を収載。
【著者紹介】
全国の保健師・助産師・看護師・准看護師の職能団体。会員数は約65万人。2011年より、看護の場面での思い出やエピソードを募集・表彰する「忘れられない看護エピソード」作文コンテストを実施している。
目次
1章 看護する1―看護職の忘れられないエピソード(白いカーテン;ラストスマイル ほか)
2章 看護される1―患者・家族の忘れられないエピソード(光が差した瞬間;手 ほか)
3章 看護する2―看護職の忘れられないエピソード(最後まであきらめない!;伝わる瞬間 ほか)
4章 看護される2―患者・家族の忘れられないエピソード(楽しい話とすてきな笑顔と安心を;祖母をよみがえらせた命のサポート ほか)
5章 看護する3―看護職の忘れられないエピソード(私の支えとなっている大切な看護場面;ありがとうの使命 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のり
8
1つのエピソードは見開き2ページですが、感動的で読んでいて涙が出てくるものばかり。血管確保に3度失敗した新人看護師に、できるまで「あなたがやりなさい」と言葉をかけた大腸癌末期の元看護師患者。産まれた娘が目も見えず、耳も聴こえず、話せず、一生立てないため、できることは自分がしたいと43歳で看護師になった男性看護師の話が心に残りました。責任重大で大変な仕事ですが、だからこそできる感動的な体験がある。職務にあたる人に敬意を表します。看護師の言葉ひとつが患者や家族の人生を大きく変えた話が多かったのも印象的。2015/11/26
*ふうか*
4
とてもいい話だった2019/05/20
yuko nomoto
2
5月12日はナイチンゲールの誕生日にちなんで「看護の日」。そんなことさえ知らずに手に取り、出逢いのような感覚を覚えて本を開くと、看護のエピソードの数々に込められた優しさ、深さ、切なさに、冒頭から涙が止まらない。知識と技術はプロとして当たり前。その上で、患者に人として寄り添い、患者の思いを人として受け止める力が、ときに生きる希望を失いかけた患者に力を与え、ときに人生の最期を輝かせる。そして、ときに看護することで自分自身がケアされることを学ぶ。医療、介護、福祉…、人に寄り添える仕事の素晴らしさを感じつつ読了。2019/05/12
BW
0
こんなの読んだら、泣いちゃうよ。看護の世界は厳しい。いろんな感情が湧きあがるエピソードが見開きにおさめられているもんだから、次のページになかなかすすめない。そんなエピソードの中で、看護師は「プロ」なんだな、と感じた。自分もつらい、苦しいところにありながら、看護師としての仕事を全うする。誰でもできる仕事じゃない。すごいな。2014/10/04
ryuryu
0
日常の業務でさえ多忙な中、患者さんやその家族に寄り添うという姿勢は素晴らしいと感じる。2013/12/15