火口のふたり

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309021423
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

こんなに純粋で、他に何もない、ただひたすらの欲情に我と我が身が翻弄されるのは実に久しぶりだった。直子と一緒だった頃、俺はこんなふうに生きていたのだろうか―挙式までの五日間、抗いがたい欲情に身を任せる賢治と直子。出口の見えない、男と女の行き着く先は?不確実な世界の、極限の愛。

著者等紹介

白石一文[シライシカズフミ]
1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2000年『一瞬の光』でデビュー。2009年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞を、2010年『ほかならぬ人へ』で直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

249
白石 一文は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。王様のブランチで、辻村深月がイチ押し恋愛小説と未読(他3作は既読)の本書を紹介したので、読みました。 http://www.tbs.co.jp/brunch/book/20200215.html 本書は、読メエロ部的な恋愛小説でした。40歳台でやり過ぎてアソコが腫れるなんて・・・辻村深月、お主もエロよのう(艶)辻村深月は、隠れ読メエロ部員かも知れません。 映画もR18です。 https://kakounofutari-movie.jp/ 【読メエロ部】2020/02/25

おしゃべりメガネ

194
なかなかレビューに困る作品です。官能小説まで性描写が徹底しているワケでもないし、ミステリーの要素は皆無だし、登場人物が惹きつけてくれるかといえば、正直そうでもないし・・・。200Pちょっとだったし、なんだかんだで直木賞作家さんですから、読みやすかったのは間違いないです。冒頭からずっと性描写が続くので「いつまで続くの?もしかして、このままラストまで?」と途中から、結構本気で心配になりましたが、ソコは杞憂に終わりました。多分、白石さんじゃない新人作家や、名前ぐらいは聞いたことある作家さんなら佳作だったのかも。2013/11/17

優希

102
とても際どい危険さがありました。近親相姦に近い従弟同士の関係。欲望の赴くままにお互いを貪り合う。こういう関係には背徳を感じるものがあるのですが、この作品はただ本能しかありません。しかも不倫ですし。刹那的で自分の欲求にのみのめり込み、愛があるからというより体の相性が故に濃密に交わり合っているとしか思えません。他の人では代わりにならないけれど忘れることのできる関係性なのかもしれませんね。性描写が生々しいので好き嫌いは別れそうでした。2016/04/07

あすなろ

95
好きな白石氏の未読作品だったので。チョットやり過ぎではないか?というエロ小説ジャンルに近しいギリギリのラインかと…。チト辛辣で申し訳ないですが。東日本大震災と富士山噴火と日本沈没へと極限に向かい、火口の2人を描く。つまり、そうした愛を描いたことは分かるのではありますが…。チトやり過ぎ。2019/05/12

ベイマックス

79
白石さんの作品って、こんなに性交渉の描写濃かったでしたっけ?ちょっと驚きました。◎162ページ。『いまやりたいことをやっていると、人間は未来を失い、過去に何も残せない。明日のために必死の思いで今日を犠牲にしたとき、初めて立派な昨日が生まれる。』◎結局、何の話し…?二人が好きなのに、お互いに違う人と結婚・婚約して、破局して、お互いに惹かれ続けていいたってことでいいのか。2022/07/28

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