きもの名人

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309020938
  • NDC分類 593.1
  • Cコード C0095

内容説明

きものの楽しみ方、文学や美術に描かれたきものの味わい方、きものの達人たちへの追想など、生まれたときからきものをまとい、その世界を本当に知る著者だけが書ける、美が詰まった極上のエッセイ。

目次

着て、うれし(色に始まる;帯、いろいろ;羽織物語 ほか)
きものを見る、読む(美人画から;秋草模様;継ぎの美学 ほか)
きもの名人(竹久夢二;花柳章太郎;野口彦兵衛 ほか)

著者等紹介

近藤富枝[コンドウトミエ]
1922年、東京生まれ。作家。東京女子大学卒業後、旧文部省、NHK、武蔵野女子大学などに勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きょう

9
じっくり読みました。最初は着てうれし、と近藤さんの時代のお着物なので写真がないと難しいかなと思うところもありましたが、浮世絵や明治以降の絵画の着物の紹介と考察は、着物好きが勝手に想像したって楽しいものです。上村松園さんの絵は見たことがない作品を訪ねて行きたい。最後にきもの名人、谷崎松子さんも登場。近藤さん目線だから楽しめる部分が、大満足でした。他の著作についても触れておられたので、次は。2021/11/14

misalyn

3
着物好きなら一度は読んだ方が良いと思う。目から鱗だったり「なるほどね」と納得だったり。御年80歳を迎えられた著者の、着物に対する愛情や豊富な知識があるれるばかりに書かれています。 『自分に合った華やかな色や柄をマスターできる老人でありたい』に同感!2013/03/17

僕素朴

2
面白かった!風俗と着物のかかわりが立体的に立ち上がってくる。旅籠の出女(でいじょ=飯盛り女)は旅人の一夜妻。地元産の木綿の縞を着ていた。帯締めが丸ぐけから組紐になったのは白洲正子の母・常子の発想から。帯留は明治になって刀の目貫(めぬき)や印籠の値付が使われなくなり困った職人を助けるために始まったのではとのこと。『都風俗化粧伝』は女性の美容実用書。1813~1922年のロングセラーで、昭和の女性誌にまで転載されていた。鏑木清方は挿画から始めた人で、描かれる着物の時代考証が正しい。ゆるゆるに着ていた(→続く)2019/02/17

kouich

2
呉服業界の方は是非お読みになられた方が良いと思います。 近藤 富枝さんの最新の著書。 他にも多くのきもの文化について書かれている。2012/07/13

Mano Yoshida

1
著者の知っている時代の半襟、羽織、長襦袢の現代との違い、また、着物着巧者の花柳章太郎、白洲正子、田中千代、鶴見和子、谷崎松子、甲斐庄楠音、篠田桃紅などの感覚や着方の紹介や浮世絵や上村松園、竹久夢二の絵の中の着物ほか、多方面からの着物の見方はこれまで知らず、とても興味深かった。2021/09/02

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