出版社内容情報
【著者紹介】 (オギヨ イヲラ)
1983年、京都府長岡京市に生まれる。現在大学生。『公園』で第43回文藝賞を受賞。
内容説明
公園→新宿→下田→ニューヨーク、そしてグラウンドゼロ。世界の縮図・公園からはじまる、ぼくとオノサの終わりなき移動。第43回文藝賞受賞作。
著者等紹介
荻世いをら[オギヨイオラ]
1983年、京都府長岡京市に生まれる。現在、早稲田大学在学中。2006年度、ぴあフィルムフェスティバルで入選。『公園』で、第43回文藝賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とうゆ
13
「めんどうくさい」。この感情によって、多くのチャンスを失ってきたであろう自分の人生とリンクした物語だった。もっとも、主人公ほど行動的ではなかったけれど。2015/06/02
きつね
8
p.126「時間と思いと現実は繋がっているようで、繋がっていない。/祈りは写真には写らないし、写るのは、そこが工事現場であるという現実だけだ。/それでも現実を目の前にして、自分がどうすればいいのかわからないから、とりあえず、写真を撮るのだと思う。目の前にあることを、どうすればいいのかわからないから、とりあえず、あの薄っぺらい紙っきれに押し付けてみる。一方的に、一方向から四角いフレームに押し込んでみる。そうすれば、そのどうすればいいかわからないものは過去になって、とりあえず、なんとなく解決する。」2014/07/27
耳クソ
2
世界で一番美しい小説かもしれない。もし違ってたらごめん。2019/09/11
apple
2
主人公はなんとなく公園にいて、なんとなく喧嘩見て、なんとなく友達に会って、なんとなく下田行って、なんとなくニューヨークに行ってしまう。そんな大学四年生。淡々としていて、会話の様な文章は読みやすかった。エピソードが途中で終わるところが気になるけど、なるほど…これも作戦か?さらりとしていてあっと言う間に読めたけど、一つ一つのエピソードと登場人物の事が詳しく知りたくもなった!むむむ…これも作戦か? 2010/07/11
QQQ
2
素晴らしかった。2014/02/16