内容説明
人助けも報酬次第・恋ごころと損得勘定、利己的な人になろう・親子関係の決算期。渡る世間は義理ばかり。与えよ、さらば与えられん…人づきあいの達人になるエッセンスが今明かされる。
目次
プロローグ お金の分け方でみる建と前とホンネ
第1章 利益とコストの人間学
第2章 給料と人間関係
第3章 人助けも報酬次第
第4章 真の利己主義者をめざせ
第5章 恋ごころと損得勘定
第6章 感情が勘定を超えるとき
第7章 親と子のバランスシート
第8章 渡る世間は義理ばかり
第9章 心の借金をどう減らすのか
第10章 贈り物と人づきあい
第11章 与えよ、さらば与えられん
著者等紹介
相川充[アイカワアツシ]
東京学芸大学助教授。心理学博士。群馬県高崎市生まれ。広島大学大学院博士課程修了。宮崎大学助教授就任中の1989年より90年にかけてイギリス・バーミンガム大学の名誉研究員。93年より現職。東京大学、京都大学ほかで非常勤講師を経験。専門は、実験や調査によって人間関係を分析する対人心理学
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感想・レビュー
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めん
8
「感謝の拍手」に異議はない。ただ、医療現場勤務時に言われた「すごいね」に感じたザラつきを思い出した。本書にあったキーワード…•衡平分配•傍観者効果•援助利益•非援助コスト•返報規範など、其々思う所はあった。が、今回は「心理的負債」。「心理的負債=自分の報酬の大きさ+相手のコストの大きさ」と。今回の「感謝」が、この負債の減少も目的の一つと感じ、受け入れられなかったんだな。ナイチンゲールの言葉「価値ある事業は、ささやかな、人知れぬ出発、地道な労苦、〜」。私の周囲の医療従事者は端から感謝など求めていない。図書館2020/08/14
yurari
1
対人心理学の衡平(公平ではない)と心理的負債について基本的な心構えを記している。得たいものがあるならまずは相手に与えよ、これが人づきあいの極意。人から何かを与えられた時にお返ししたくなることを「返報規範」というらしい。経済学では「互酬」とも言われる。このルールは、現代、古代に関わらず普遍的な行動原理だそうだ。そして、乳幼児にも同じ行動がみられる。動物、例えば霊長類はこのあたりの行動はみられるのか気になるところ。親子関係について、合田綱雄の伝説という詩が紹介されていた。子育ては命の循環。非常に印象的な詩。2021/08/11
tomotaro
0
こちらも2/3くらいで終了。話はわかりました。2011/07/12
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