内容説明
知られざる「タカラヅカOG」のリアルライフ。「情報量の多いおじさん役者」が退団後2週間でサラリーマンに!タカラヅカと一般社会のギャップにおののきながら、タンバリン片手に突き進む。地上に降り立った元タカラジェンヌ、右往左往のセカンドキャリア!
目次
第1幕(「元」タカラジェンヌとしての第一歩;転職したらプロデューサーになった件;SNSデビューと恐るべき議事録 ほか)
第2幕(フリーランス・天真みちるの誕生;書けるの?書けないの?どっちなんだい!;フリーランス・テンマの日記―自由と地獄の輪舞曲 ほか)
フィナーレ(エリザベート・ガラ・コンサートへの道のり;稽古場日記―アニバーサリーバージョン;稽古場日記―フルコスチューム・スペシャルバージョン)
著者等紹介
天真みちる[テンマミチル]
2006年宝塚歌劇団に入団、花組配属。老老(若は皆無)男女幅広く男役を演じる。また、タンバリン芸でも注目を集める。2018年10月に同劇団を退団。2021年「たその会社」設立。代表取締役を務め、「歌って踊れる社長」に。舞台、朗読劇、イベントなどの企画・脚本・演出を手掛ける傍ら、自身もMCや余興芸人として出演している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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りんご
48
華やかな舞台を引退した人ってどうやって生きていってんのかな?はいつもほんのり疑問なんです。その疑問の一つの回答としてこんな感じね。イベント、企画、クリエイターなどなど。演者として見えてたものとは当然ながら違う苦労がありますね。ヅカの方々は勉強熱心でストイックが故に「好きなものについてはある程度勉強してあるんだよね?」ってスタンスを取ってしまう、と。なるほど!そんなにわかで「好き」を名乗るな、と。ははは、このズレはなー、そっかー。2024/02/23
くさてる
26
宝塚を退団したあとのタカラジェンヌはどんな人生を歩むのか?軽くて読みやすい文章ですいすいと楽しく読まされる内容だけど、実際に直面する様々な困難は、なかなかにシビアなもの。しかし、宝塚という才能と努力、運といった様々な要因の中で活躍で来た人には、やはり備わったものがあるのだなと思いました。この本のなかにも何人もの元ジェンヌが登場するけれど、みなさまそれぞれに人生を懸命に生きている。多くの人を舞台で楽しませてきた彼女たちの第二の人生に幸あれと強く思います。2023/07/05
aiaimo`olelo
23
天真みちるさん2作目。やっぱり好き、タソさん(天真さんの愛称)の言い回し!「見たくなくてもあなたの瞳にダイビング!元花組の視線ドロボウ天真みちる」なだけでなく、歌って踊れる会社員、そして歌って踊れる社長になった言葉使いの巧みな言葉マジシャン天真みちるさん。笑いに次ぐ笑いで、腹を抱え 頬を挟み ハンカチタオルを鼻にあて 家族みな寝静まった深夜に「…っぐふふ」という変な笑い声を漏らし 我も共に『EXCITER!!』を歌い踊り狂い家族の不評を買い そして読了。楽しかった! もっとタソさんの言葉に触れたいです。2023/09/19
なつみかん
16
前作エッセイを面白く読めたので、続きにも手を伸ばしました。宝塚を卒業してからの筆者の奮闘記、その言葉のチョイスから伝わってくるイキの良さで一気読みでした。2024/01/28
みーなんきー
14
宝塚を退団されるまで、その本を手に取るまで、存じ上げなかった天真さん、表紙のインパクトある写真と、元宝塚という点に惹かれて読んでみました。宝塚歌劇団という後ろ盾がなくなった後、皆さんはどのように活動されるのだろう、とかねてから疑問だったが、その方のパターンを色々書き記してくれていました。知り合いから頼まれる舞台系の出演や、結婚式余興、そして揺るがない宝塚ファンからの、歌劇に似せた出演、それらの舞台を自分で作り上げる演出。初めてのことも多くご苦労されたようだが、結婚への道筋は面白かった。2023/12/17