内容説明
書き下ろし自伝的長編小説。蓮如賞優秀作『薔薇の鬼ごっこ』をしのぐ受賞第一作。気持ちいいこと、命がけ!無法地帯、ドサ・ワールドをゆく、にせ演歌歌手のオリジナル人生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Maki Uechi
6
★★★★☆ 久々の大ヒット。読んでてなんだか切なくて苦しくて何とも言えない焦燥感を感じた。だけど自由で孤独なファイターである主人公の純粋で真っ直ぐな姿勢がとても気持ちが良い。こういう社会に適さないアウトローな人たちの地を這うような、転げ回るような生き方には共感できるけれど胸が苦しくもなる。唯一つ残念なのが装丁かな。なんだかカビ臭くて暗い感じがする。と、いうことはこの作品をよく表しているということなのかもしれないけれど。2015/06/09
rtc
0
芸に身をやつした人間の弱い部分にそっと触れる2021/04/23