内容説明
「わからない」―それはときには抱えきれない感覚ではある。けれどもベケットはその感覚とともにあり続けるために、最後まで分けつづける行為を選んだ。「なんといえば」と問い、ことばを探し続けた。(本書「序」より)
目次
第1部 小説のことば(ベケットの小説から消えた手足;無をめぐる言葉―『名づけえぬもの』における“わたし”の不在について;内なる自己の「真実」―『名づけられないもの』と鈴木大拙における宗教的体験)
第2部 越境することば(『あのとき』における視覚と聴覚のモンタージュ―ベケットとエイゼンシュテイン;霊媒化する身体―映画『ドライブ・マイ・カー』と『オハイオ即興曲』における言葉の起源をめぐって;テレビにおける幻視、動き出す絵画的イメージ―『夜と夢』論;『なに どこ』をとおしてみる作家の苦悩―舞台版からテレビ版へ)
第3部 響き合うことば(「失敗」の美学―ベケットとデュテュイ;ベケットのダンテ的意匠―『人べらし役』の建築術について;マラルメの影)
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