目次
秋天の馭者
星楡
女木、男木
琥珀の鹿
哈密瓜
藤の曇天
沼
花の衝迫
子宮復古
一夏
『海からの贈物』
東歌
蜘蛛合戦
凩
だんだら陽
紅毛の人
梅雨の国
薔薇
スケッチ
山姥
月と鮫
ボストン・ローガン空港
朴
滴
コスモス
柴栗
縞馬
夢の手
巻末エッセイ 郭公
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
33
#米川千嘉子 #短歌 #現代女性歌人展 秋天(あきぞら)にのぼる水柱よぎるときひつそりと胎児のまつ毛またたく 細雨来て敦煌に土の香はたてりさまざまに生あることさびし 実を終へし糸瓜(へちま)なれども大き葉はせいせいと三日の雨をよろこぶ 留鳥といえどはげしきさすらひの眼もて濁水をくだき来にけり この沼に歌書のすべてを沈めむと夜の怒りに君は言ひたり はじめての吾子の夜より朝にわたる若葉の雨の音、時の音2016/07/13
双海(ふたみ)
9
活動的、解放的とされている夏だが、何よりその重い茂りに耐えているような静けさが親しく感じられる。濃い乳の香にむせるように子供とふたりきりで過ごすある夏の純粋時間を詠んだ歌集。「この沼に歌書のすべてを沈めむと夜の怒りに君は言ひたり」「いつしかにみどり子をつよく抱きをりし腕ゆふかぜにしばし遊びぬ」2023/07/15
浦和みかん
1
子供に対するときの身体感覚を詠った歌が特によかった。あとはご主人(坂井さんだよね?)の都合でアメリカへ行ったり筑波へ行ったりなんていう裏事情も面白く読んだ。2016/10/04