感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
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時代を経るごとに仏像の材料が紅葉樹から針葉樹へ移り変わることから木材の流通史を辿る著者は、「木魂」と呼ばれるように、木に精霊の力を見出し、木を神の依代とするようにして豊富に木を用いた日本の建築の背後にある独特の美意識に目を向ける。そこには、大陸から文献によって移入された仏教や儒教よりも、身の回りを囲む生きた自然に美を見出した民族的な自然観が反映されていると仮説する本書は、近代以降、鉄鋼やコンクリートの人工材料が普及しても、自然材料である木の建築が生き延びてきたその原動力をこの土俗的な感覚に見出そうとする。2025/08/17




