内容説明
語義を、その同じ言語を用いて規定することは可能だろうか。本書では、名詞との結合関係に現れる動詞の語義の特徴を、その「本質的な特質」ととらえ、「意味的な体系のなかに位置づける」ことによって、移動動詞の語義の記述、語彙体系の記述を試みる。辞書での語義説明と意味分類への応用も可能な方法論確立を目指す。さらに、結合関係だけではみえない語義の特徴を明らかにする文法形式についても目配りする。
目次
序 語の意味の規定
第1部 名詞と移動動詞の結合(移動動詞と結合する特定の格形式の名詞;移動動詞との結合における名詞の意味;移動動詞の結合特性と語義の特徴)
第2部 移動動詞の語義と語彙体系(語義の結合的特徴から見た移動動詞;移動動詞の語彙体系)
第3部 非文末述語としての移動動詞(経由性動詞の下位分類;到着性動詞の下位分類)
著者等紹介
岡田幸彦[オカダユキヒコ]
1965年長野県生まれ、埼玉県育ち。1992年3月東京外国語大学外国語学研究科(日本語学専攻)修士課程修了(文学修士)。2010年9月埼玉大学文化科学研究科博士後期課程修了(博士(学術))。現在、共立女子短期大学、拓殖大学日本語教育研究所等で非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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