内容説明
時間は、文芸の発想を分析する上で重要な鍵になる。同時に諸文化圏を横断して文学を論じ合うときに世界共通の術語として有効に機能する。記紀神話・万葉集の歌や歌人を対象に、新しい視点から日本古代文学発想の源に迫る。
目次
第1章 懐古的抒情の研究(懐古的抒情の展開;懐古的抒情の成熟)
第2章 古事記の時間(古事記の「今」;古事記の「スデニ」 ほか)
第3章 万葉集の時間(万葉集の「今」;万葉集の「待つ」 ほか)
第4章 万葉歌人の時間(中皇命の時間―「今立たすらし」考;柿本人麻呂の時間 ほか)
付説(本居宣長の時間;万葉集の未来)
著者等紹介
粂川光樹[クメカワミツキ]
1932年生。東京大学文学部国文学科卒業。同大学院修士課程修了。明治学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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